オアシスの街
魔王たちは砂漠を南下して3日経ったころ、オーナーの言う通りオアシスが見えてきた。リゾートホテルのオアシスに比べると規模がはるかに大きく、砂漠の真ん中に巨大な湖がありその周りに放物線上に街が広がっていた。
人口は約5万人で、人口を超える10万人ほどの観光客が常にこのオアシスに滞在していた。
「ここにお前のおじさんがいるのか」
魔王はリゾートホテルやバーが立ち並ぶ通りをキョロキョロ見回しながらミーに質問した。
「おじさんはこのオアシスをまとめる族長なの!」
ミーは、やっと街についてほっとしているようだ!
有名な観光地らしく、通りは人でごった返していた。
「おじさんの家はこの通りをまっすぐ行ったところにあるわ!」
「あっ! 湖!」
マヤがリゾートホテルの間からキラキラ光る湖を見て声をあげた!
「よし、行くか!」
魔王たちは突然湖の方を目指してラグダを走らせた。
「ちょ、ちょっと! どこ行くのよ!」
ミーは仕方なく魔王たちの後を追った。
「おおおおおおっ」
魔王とマヤは湖を見て心から感動した。湖はどこまでも好きっとった水で、底まではっきりと視認することができた。湖の中には色とりどりの魚やエビ、カニなどが気持ちよさそうに泳いでいる。
「オレはこんなに透き通った湖を初めて見たぞ!」
魔王にとって湖とは前世で立てた安土城の前に広がる琵琶湖であった! 当時の琵琶湖の水も非常にキレではあったが、比較にならない透明度であった。
2人はラグダから飛び降りて、湖の中に飛び込んだ!
「おいおい、そこの2人! 湖に入るなら水着を着てください」
服を着たまま飛び込んだ魔王たちに湖の前のビーチにいる係員の男性が話しかけてきた。
「これをはけばいいのか!」
魔王たちは係員にすすめられるままに水着とビーチサンダルを購入し、ビーチパラソルやビーチチェア、浮き輪をレンタルした。
「うおおおおおっ」
2人は水着に着替えて浮き輪をもって湖に再び飛び込んだ!
「気持ちいいですっ!」
オアシスの気温は約30度である。湖の水は、適度な温度で3日間の旅の疲れを癒してくれるようだった。
「よし、あの小島まで行くぞ!」
魔王のマヤはビーチから100メートルほど離れた場所にある直径10メートルほどの小さな島を目指して、浮き輪をつけて泳ぎだした。
「待ってよー」
ミーは会計などの手続きをして、先に行ってしまう魔王たちを必死に追いかけた。
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