砂漠の星空
虹色エビをたらふく食べた日の翌朝、マオはプールサイドで日光浴をしている。
「こんなところにいた!」
ミーは朝から魔王を探していたようだ!
「なんだ朝からうるさい奴だ!」
魔王は絡んでくるミーの腕を軽く払った。よく見るとマヤも魔王の横でビーチチェアに横になっていた。
「何でマヤは誘って、私は誘わないのよ!」
ミーはさらに魔王の腕に絡みついてきた。
「うっとうしい奴だ! そんなこと言いに来たのか!」
横にいるマヤはミーに申し訳なさそうにしている。
「違うわよ! ここのオーナーには十分にお礼したから、そろそろおじさんのところに向かわないと!」
ミーは思い出したように魔王に話した。
「オレはここにいるから、お前ひとりで行ってくればいいだろう!」
魔王はフルーツが山盛りのジュースを飲みながら気持ちよさそうだ。
「ガシャン!」
ミーは魔王のビーチチェアの足を折り曲げて。魔王は転げ落ちた。
「お前、なんてことするんだ!」
魔王が怒ってミーを見るとミーの目からは涙が流れていた。
「お願い・・・・」
ミーは、ささやくような声で魔王に頼んだ!
「あーわかった! 昼飯が終わったら出発する・・・・」
魔王は渋々ながら約束した。
「ありがとう」
ミーは一人プールサイドをあとにして部屋に向かった。ミーは振り返ると同時に舌を出していた! 魔王の扱い方が少しずつわかってきたミーであった。
3人は昼食をとるとラグダに大量の水を積みリゾートホテルを出発した。1頭のラグダには魔王とマヤ、もう1頭にはミーと荷物を載せた。
「こっちであってるのか!」
魔王は前回のことがあったので、何度もミーに確認した。
「大丈夫よ! オーナーさんにコンパスもらったしね!」
ミーは自信満々であったが、魔王とマヤは、やはり不安だった。
夕方になり魔王たちは日が暮れる前に野営の準備をした。オーナーからテントを借りたため、ちょっとしたキャンプのような雰囲気だ。
「今日のご飯は私に任せて!」
ミーは張り切っていた。といってもホテルでもらった料理を温めるだけなのだが・・・・
「どう、美味しい?」
ミーは自分で作ったように2人に尋ねた。
「は、はい! 美味しいですわ・・・・」
マヤは引きつった笑いを浮かべた。
食事を終えて魔王たちは砂漠の真ん中で空を見ながら寝転がっていた。
「この世界も星はきれいだな!」
魔王は、眩いばかりの星が広がる夜空を見て呟いた。
「この世界?」
ミーは魔王の言った意味が分からなかったが、砂漠の星空に心を奪われていた。
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