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ポイズンスコーピオン2

「ミーさん、頑張ってください!」

 マヤはミーを励ましている。ミーは複雑な気分であった。


「ザザザザッ」

 30分ほど歩いたころ、砂漠をうごめく気配がした。


「おい、どうやら来るみたいだが、まだ逃げるなよ!」

 魔王は前世の時から釣りをやり、しっかりと食いつくまでは竿をあげてはいけないと知っていた。サスガニミーに噛みつかせるわけにはいかないのでポイズンスコーピオンが飛び出してくるタイミングを見計らっていた。


「ま、まだなの・・・・」

 ミーは自分の足の下でうごめく様子がわかって、気が気ではなかった。


「今だ!」

 魔王はミーをつなぐ紐を思いっきり引いた!


「きゃーっ」

 ミーは後方に大きく飛んでいった。


「ザザッ!」

 砂漠からポイズンスコーピオンが飛び出してきた。


「ハハハ、出てきたな!」

 魔王はラグダから飛び出して大剣を振るった。


「ドサッ!」

 ポイズンスコーピオンの巨大な毒針が地面に落ちた。ポイズンスコーピオンは5メートルほどの魔物だが、尻尾についている毒針は巨大で2メートルほどもあった。


「ギイイイイイイッ」

ポイズンスコーピオンは尻尾を斬られ、砂漠の上で暴れまくっている。

「ザザザザッ」

 しばらく暴れまくった後、再び砂漠に潜って逃げようとしていた。


「はははは、逃がすと思うか!」

 ラグダから降りている魔王は剣を背中に収納し魔法を唱えた。

「サンドスピヤー」

 砂漠の砂が一つの巨大な槍になった!


「すごい!」

 ラグダの後ろに座っているマヤは目の前に現れた巨大な砂の塊に驚愕した。


「はああっ!」

 砂の槍は鉄以上の硬度に固まって、ポイズンスコーピオンの背部を貫いた!

 ポイズンスコーピオンは胴体に大きな穴をあけて絶命した。


「マヤ、どうじゃ!」

 魔王はどや顔でマヤに尋ねた。


「マオ様! 素晴らしいですわ!」

 魔王はまんざらでもないようだ!


「ングッグウッグググウグ!」

 ミーは頭から砂に埋もれて足をばたつかせて暴れていた。


 魔王はラグダにまたがると、ミーの元へゆっくりとラグダを進めた。ミーの片足を掴むと、空に向かって引っこ抜いた。


「うわあああああああっ」

 ミーは砂漠の空を舞って、今度はお尻から砂漠に着地した!

「ちょっと! もう少しやさしく助けなさいよ!」

 ミーは縛られたまま、足をばたつかせて怒っていた。


 いつもお読みいただきありがとうございます。

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