ナノーリゾート
「ここは・・・・」
魔王は全身に痛みを感じながら目を覚ました。
「あっ、目が覚めたのね!」
魔王の前には見知らぬ褐色の肌の女がいた。魔王の隣のミーとマヤはまだ眠っていた。
1時間ほど経った頃、ミーも目を覚ました。
「ん-っ」
ミーは寝ぼけながら、周りを見わたした。横にはマヤがまだ眠っていた。
「マヤ、起きて!」
ミーはあわてて、マヤを揺さぶって起こした。
「ミーさん! ここは?」
ミーは目を覚ましたが、見覚えのない景色に慌てていた。
2人は恐る恐る寝かされていたテントをでた。テントの外には誰も見当たらなかった。背の高い木々が立ち並びさわやかな風がなびいている。どうやらオアシスにいるようだ。
「マオはどこ?」
2人はあたりを見渡してマオを探した。
少し離れたところで、水の音がしている。2人は慎重にその方角に向かった。
「バシャ パシャッ」
そこには大きなプールがあった。周りにはヤシの木のような木々が等間隔で生えていた。さらにパラソルやビーチチェアが並んでいた。
「おう! 遅かったな!」
ミーとミャに気づいた魔王が声をかけてきた。
魔王はビーチチェアに寝転がり、フルーツがいっぱい乗ったジュースを手にくつろいでいた。
「ちょっとマオ何してるのよ!」
魔王の姿を発見したミーが険しい顔で詰め寄ってきた。
「あら目を覚まされたのですね! これを飲んでください!」
褐色の肌の美しい女性がミーに魔王と同じジュースを渡してきた。
「あ、ありがとうございます・・・・」
ミーは反射的に受け取ってジュースを飲んだ!
「おいしい!」
ミーは魔王の隣のビーチチェアで寝そべりジュースを飲みだした。
「さあ、あなたもどうぞ!」
女性は遠慮して立っていたマヤにも声をかけジュースを手渡した。
マヤはなかなかジュースを受け取ろうとしなかったが、一口飲んで笑顔になった。
ミーとマヤは、ジュースを飲みながら3人を助けてくれた女性から、倒れた後の話を聞いた。
現在、魔王たちがいるのは、大砂漠ナオーに存在する高級リゾートホテルナオーリゾートであった。
3人を助けたのは、このホテルのオーナー兄妹であった。
「助けていただいて、ありがとうございます」
ミーとマヤはあらためて深々頭を下げてお礼を言った。
「全くお前のせいで死ぬところだったぞ!」
魔王はミーを見て、文句を言っている。ミーも言い訳できないので、うつむいているだけだ。
「元気になったようだな!」
褐色の長身の男がプールに現れた。オーナーの兄だ。
ミーは改めてお礼を言った。
「全く最初に発見したときは死人だと思って、荷物を拝借しようと思ったんだけどな!ワハハハ」
オーナーの男は大笑いした。ミーは苦笑いしている。
魔王たちは、オーナー兄妹と話をしながら、しばしのリゾートを楽しんだ。
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