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遭難

 魔王たちは新たな拠点で1泊したのちミーの国に向かって再び出発した。ミーの話ではミーのおじさんが助けてくれるはずということなので、おじさんのところに向かうことになった。


「おい、何だこれは!」

 魔王は初めて見る景色に唖然とした。目の前には一面砂ばかりの大砂漠が広がっていた。


「おじさんのところは、この砂漠を超えたオアシスにあるの!」

 ミーの話ではオアシスまでは数時間でたどり着くようだ!


「おいミー、まだ着かないのか・・・・」

 魔王は熱さと単調な道のりにまいっていた。


「な、なによ情けないわね! こんなもの気合で何とかしなさいよ!」

 そういうミー自身もかなりまいっているようだ!


「マオ様、私の水をお飲みください!」

 マヤが自身の水筒を魔王に渡した。


「ちょっとマヤ、そんなことしたら、あなたがもたないわよ!」

 魔王とミーは、すぐに自分の持っている水筒の水を飲み干してしまっていた。


「おい、お前の話だと、もう着いてもいいころだぞ!」

 魔王たちはすでに5時間以上、歩き続けている。


「おかしいわね、前に来たときはすぐについたのに・・・・」

 ミーは少し不安になってきた。前後左右すべて同じ景色である。そもそも真っすぐ進めているのかもわからない。


 さらに3時間歩いても、目的のオアシスは見当たらない。魔王たちの持っている水は2時間前になくなっていた。


「私もう歩けない」

 ミーはその場にへたり込んでしまった。


「おい、こんなところで止まったら死んでしまうぞ・・・・」

 魔王はミーに注意しながらも、同じ場所に座り込んでしまった。


「お二人とも、立ってください!」

 マヤは座り込んで動かない、魔王とミーを一生懸命励ましている。

「バタッ」

 マヤは暑さで倒れてしまった。

 魔王たちは意識を失って完全に動かなくなってしまった。



「ザクザクザク」 

 2メートルほどのトカゲのような動物に乗った2人組が、魔王たちの前に現れた。


「なんだ、珍しいな! 今時、いきだおれか!」

 2人組の男女は魔王たちの衣服の中を探りだした。


「んっ? こいつらまだ生きてるぞ! ちっ、面倒な奴らだ・・・・」

 男は眉をしかめながら、何やら作業を始めた。


「ほらっ、これを飲んで!」

 女の方が3人に少しずつ水を飲ませた。3人はほとんど意識がない中、口に水を含んだ。


「よし行くか!」

 2人組はトカゲのような動物に魔王たちを紐で縛って出発した。


「ドンッドンッドンッ」

 魔王たちは全身を地面に打たれながら、引かれている。


「これ大丈夫なの?」

 女の方がその様子を見て心配している。


「死ぬよりはいいだろう!」

 男は気にせずさらにスピードを上げた。




 いつもお読みいただきありがとうございます。

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