ホワン盗賊団
魔王はミーをともなって、盗賊団のアジトに向かった。商人に聞いていたあたりまで来ると、大きな別荘風の屋敷があった。
「なんだ、盗賊っていうから洞窟にでも住んでるのかと思ったぞ!」
魔王はミーにがっかりしたように話した。
「逃亡者とかなら洞窟ってこともあるかもしれないけど、さすがに、そんなところに住む人はいないわよ!」
ミーは魔王を何を馬鹿なことを言っているんだという顔で覗き込んだ。
「であるか・・・・」
魔王は照れたように、ごまかした。
「おいおいおい! こんなところで女といちゃちゃしやがって!」
頭にバンダナをまいた、いかにも盗賊風の男が近づいてきた。
「お前は盗賊なのか?」
魔王は直球の質問をした。
「はああああ!」
盗賊は馬の乗ってる魔王をしたから覗き込み馬の周りをうろうろしている。
「お前は馬鹿だから会話ができないようだな!」
魔王は盗賊を無視してミーに話しかけた。
「こいつを盗賊認定してやっていいのか?」
「まあ、馬鹿だし盗賊なんじゃないの!」
ミーは目の前の男が盗賊じゃなくてもこの際いいだろうと思っていた。
「おいおいおいふざけるな! オレは泣く子もだまるホワン盗賊団のダイ様だ!」
男はやっと自分を盗賊団の一員だと認めた。
「ブスッ!」
魔王はあっさりと盗賊の腹部を剣で貫通した。先ほどまで馬の周りを歩き回っていた盗賊ダイは声をあげる間もなく絶命した。
遠くでダイと魔王のやり取りを眺めていた、仲間がダイが殺されたのを目にして慌ててアジトに駆け込んでいった。
しばらくすると、髪型がモヒカンで金髪の大柄の男を中心に20人ほどが魔王とミーを囲んだ!
「おいおいおい! お前なんてことしてくれたんだ!」
剣やら斧を持った盗賊風の男たちが、魔王とミーの乗った馬の周りをぐるぐると回りながら、すごんでいる。ダイとやって事も言っていることもほぼ同じだ。
「お前たちも盗賊か?」
魔王はまたド直球で質問した。
「はああああ!」
また、同じ反応だった。
「ドスッ」
魔王が剣を振るうと、モヒカン男の右腕が地面に落ちた。
「うあああああああああっ」
モヒカン男は痛みと驚きで地面をゴロゴロ転がっている。
「てめええええええええっ!」
魔王を囲んでいた盗賊たちは一斉に魔王めがけて飛び込んできた!
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