大魔法メテオイクスプロ―ジョン
「フレイムストーム!」
魔王はお得意の魔法を放った!
「ちょ、ちょっと! 前にも言ったでしょ! いきなり魔法はやめて!」
ミーが何やら文句を言っている。
盗賊たちは立ち上った炎に焼かれて一瞬で20人ほどが消し積みになった。
「それにしても、マオの魔法すごいわよね! そんな魔法使えるんだったら、ふらふらしてないで、王宮とかで雇ってもらえばいいのに!」
ミーは相変わらず、的外れなことを言っている!
目の前の盗賊を一掃した魔王とミーは、馬を降りて建物の中に入っていった。
「お、お前は誰だ!」
建物に残っていた盗賊数人が剣を抜いてすごんできた。
「お前らの仲間は、もういないぞ!」
盗賊たちは恐る恐る窓から外を除いた! 誰一人立っているものはいない。ほとんどの盗賊たちは真っ暗な炭の塊になっているのだ。
「お、お前何者だ!」
盗賊たちはぶるぶる震えながらも、剣を構えている。
「う、うわああああああっ!」
盗賊たちは、裏口から叫びながら逃げ出した。
「マオ、どうするのよ逃げ出しちゃったわよ!」
ミーは盗賊が逃げていくのをみて、魔王を激しく揺さぶっていた。
「離さんか! 大丈夫だ!」
魔王はミーを引きはがし、最初にプリヒスに聞いた魔法を唱えた。
「メテオイクスプロ―ジョン」
突然、天空に隕石が出現し地表に降り注いだ!
「ドドッドドドドドドドドドオッドオオドドオドドドド!」
目の前に広がっていた巨大な森が跡形もなく吹き飛んで大きなクレーターが発生した。
「・・・・・・・」
ミーは口を大きく開けたまま、固まってしまった。
「どうじゃ盗賊は逃がさなかっただろう!」
魔王はやや、やってしまったと内心思いながらも、胸を張って見せた。
「な、なんてことしたのよ! 森がなくなってしまったじゃない!」
ミーは魔王の呼びかけに我を取り戻し、目の前の現実を受け止めたようだ。
「この森で生きている人や動物たちは少なくないはずよ・・・・」
ミーは魔王がやったことではあるが、一緒にいた自分にも責任があると感じうずくまってしまった。
「ま、まあやってしまったことは仕方ないからな! あははは」
魔王はミーの状況を見て、乾いた笑いを出すのが精一杯だった。
しばらく、二人は目の前のクレーターをただ眺めていたが、気を取り直して盗賊のアジトに戻ったのだった。
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