かき氷
「ここじゃ!」
国王は魔王とプリヒスを引き連れ、城下町のある商店に入っていった。特別大きな店ではなく、一見ただの一般の家のようである。
「えっ!」
期待していた魔王とプリヒスは少しがっかりした表情になってしまった。
「おい爺、こんなところにあるのか・・・・」
「まあ、黙ってまっておれ」
国王が魔王と話していると、顔中しわくちゃのおばあさんが奥から出てきた。
「おお、富さん! いつもの頼む! 3つな!」
国王は常連のようで慣れた感じでおばあさんに注文した。
「あいよ~」
おばあさんも、いつもので分かったようで奥に戻っていった。
「ガガッガガッガガッガガガッガッガガガ」
店の奥から何やら激しい音が鳴り響いていた。
「お、おい爺! いったい何しておるんじゃ! 大丈夫か?」
さすがの魔王とプリヒスも料理とはとても思えない尋常じゃない音が聞こえてきて不安になったようだ!
「お前さん、案外心配性じゃな!」
国王は半笑いで答えた。
3人がそんな会話をしているとおばあさんが奥から出てきた。
「できたよ~」
おばあさんは3人の前に削った氷の上に赤い密と白い甘い液体をかけたものを持ってきた。かき氷である。
「な、なんじゃこれは!」
信長とプリヒスは見たことない物体に驚きを隠せないでいた。
「いちいちうるさいやつじゃな!」
国王は魔王たちの反応を対して気にすることもなくかき氷に口をつけた。
「ん-っ! 冷たくてうまい!」
国王はとても幸せそうな表情をした。
2人はその国王の表情をみて、恐る恐るかき氷に手を付けた。
「おおっ、冷たい! だが旨い!」
2人はかき氷を気に入ったようだ!
プリヒスは一気にかき氷をかきこんだ!
「キーン」
プリヒスは突然頭を押さえてゴロゴロと床を転げまわった。
「爺、貴様! はかりおったな!」
信長は突然苦しみだしたプリヒスを見て立ち上がって警戒した。
「そんなに急いで食べるからじゃ! かき氷はゆっくりと味わうんじゃ!」
国王は魔王の態度を見ても余裕でかき氷を食べ続けた。
やがてプリヒスも立ち直ったので、魔王は国王の言うようにゆっくりとかき氷を味わった。
「やはり旨いし、火照った体が冷えるな!」
魔王はうっとりした表情でかき氷を味わった。
プリヒスも今度は慌てずにかき氷を味わった。
「美味です!」
2人はかき氷をとても気にいったようだ。
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