温泉完成
魔王とプリヒスは巨大な温泉にさっそく入ってみた。温度は42度、肌がつるつるするアルカリ性の温泉であった。
「ああ、やっぱり温泉はいいの!」
魔王は天を眺めうっとりしていた。プリヒスも初めての温泉で頭の先まで入っては出てを繰り返していた。
「お前達も入れ!」
魔王は温泉の外で見ていたゴーレムやクラーケンを誘った。
「ドバアーッ」
巨大なゴーレムたちが一気に入ったので大きな波が温泉にたった。まるで波の出るプールであった。
「おおっ、これはなかなか面白いかもしれんな!」
魔王はプリヒスに何かを命じた。
魔王とプリヒスはゆっくりと温泉に入った後、隣に設置させた湯上りスペースでくつろいでいた。
「魔王様、こちらを召し上がってください」
クラーケンが焼きたてのたこ焼きを持ってきた。
「そうじゃった」
魔王はさっそくたこ焼きを頬張った。
「アッティ」
焼きたてのたこ焼きは激熱であった。さらに風呂上がりで熱いものを食べて体中から汗が噴き出してきた。
「タコ焼きは確かにうまいが、風呂上りに食べるものではないな! やはりあのコーヒー牛乳かの? 他にも何かないか?」
魔王は汗を流しながら考え込んだ!
「ここは、やはり! あの爺しかいないな!」
魔王はプリヒスを伴って国王のもとに転移した。
「おおおおおっ」
突然目の前に二人が現れた国王はびっくりしてしりもちをついてしまった。
「な、なんじゃ突然!」
国王は少し切れ気味だ。
「おう、爺! 久しいな!」
魔王は国王の肩を抱いて親しげに語りかけた。
「実はな、うちに風呂を作ったんだが風呂上りにぴったりな冷たくておいしいものはないか爺にききにきたんだ!」
魔王は国王の顔を覗き込んで目をキラキラさせながらみている。
「ええい、暑苦しい! 離さんか!」
国王は魔王の手を振り払いながらもニヤッと笑った。
「いいものがあるぞ!」
国王は魔王とプリヒスに向かって胸を張りながらどや顔で答えた。
「あるのか!」
魔王とプリヒスは期待にいっぱいで国王の手を握った。
「ふふふ、ついてまいれ!」
そういうと国王は王の間を出て行った。魔王とプリヒスはその後を腰をふりながらついていくのである。
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