たこ焼き
国王は魔王の持ってきた蛸を天守に渡した。
「ほお、これはよい蛸ですね」
天守はタコを見て、ニコニコして店の奥に入っていった。
「いまから、あの蛸が別物に変わるぞ!」
国王は意地悪そうな顔で笑いをこらえた。
15分ほどすると、先ほどの店主が何かを持ってきた。
「ほれ、食ってみろ」
国王は魔王に店主の持ってきた丸いものを勧めてきた。
「なんだこれは?」
魔王は見たこともないものを進めてくる国王に対して質問した。
「ええい、男らしくないな!」
国王はその丸いものを短い木の枝でひっかけて、魔王の口にいきなり入れた。
「あ、あっ、熱い・・・・!」
魔王はその熱さにのたうち回った。
「だ、大丈夫ですか、魔王様!」
プリヒスはあわてて魔王のそばに駆け寄った。
「ほれ、お前さんも食ってみい」
国王はプリヒスの口にもその丸いものを突っ込んだ!
「あっ、あっ、あああ!」
プリヒスも魔王と同じようにのたうち回った。
「どうじゃ!」
国王は2人の顔を見てニヤッと笑った。
「う、旨い! 美味いぞー」
魔王は目を丸くして、2つ目を頬張った!
「本当だ! 美味しいですわ!」
プリヒスも目を輝かせて、2つ目を頬張った。
「うまいのは当然じゃ! これはわしの好物たこ焼きじゃ!」
国王は自慢げに胸を張った。
魔王とプリヒスは皿の上のたこ焼きをすべてたいらげてしまった。
店主がお代わりを持ってきた。
「これは国王様が私に作り方を教えていただいたものなんですよ!」
「ハフハフ」
「爺、どうしてこんな旨い物を知っておるんじゃ?」
魔王は2皿目のたこ焼きを口いっぱいにほおばりながら国王に質問した。
「ふふふ、詳しいことは言えんが、わしの故郷の名物じゃ!」
国王は2人が美味しそうに食べている姿を見て満足だった。
「女よ、わが領地でもこのたこ焼きを作る店を出すぞ!」
魔王はプリヒスに厳命した。
「もちろんです! 魔王様!」
プリヒスもタコ焼きが大変気に入ったようだ!
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