表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
25/77

1流レストラン

 ギャルソンが去って、間もなくソムリエが二人のもとにやってきた、年のころは40代半ばの長身の男性である。

 彼はワインリストを二人に見せて、ワインの説明を始めた。


「説明はもういいわ。お前のおすすめで!」

 プリヒスはその冷たく妖艶な瞳でソムリエを見つめながら命じた。

 彼もまた、二人をどっかの貴族か豪商だと勘違いしたようだ。


 しばらくして、ソムリエの男はお勧めの赤ワインのボトルをもってきて、二人の前でボトルを開け、グラスについだ。

「なるほど、ワインとは南蛮の酒のことなのだな」

 魔王はグラスのワインをゆっくりと堪能しながらつぶやいた。


「お気に召しまたか?」

 プリヒスは魔王をじっと見つめ質問した。


「うむ、昨日飲んだビールもいいがこのワインというものもなかなかに美味じゃ!」

 魔王はワインを気に入ったようだ。


 しばらくすると、二人の前にオードブルが運ばれてきた。

 先ほどのギャルソンが丁寧に本日の内容を説明した。


「うむ、よくわからんが旨そうだ!」

 魔王は少し多めの前菜を一気に食べた。


「まあ、魔王様!豪快ですわ!」

 プリヒスは魔王ににっこりとわらった。


「いまの料理は見た目は美しくあったが、旨いのかそうでないのか、よくわからん」

 魔王の好みではなかったようだ。

 続いて二人の前にスープが運ばれた。

 ギャルソンはまた長々と説明を始めた

「これは、なかなかにうまいな!」

 魔王はギャルソンの説明の途中でスープの皿を持ち一気に飲みほしてみせた。

「お代わりじゃ」

 魔王はそういうとスープの皿をギャルソンに手渡した。


 ギャルソンは最初困った顔をしていたが、プリヒスがさすような目でギャルソンをみていたため、そのまま皿を受け取り、再び魔王の前にスープを運んだ。

 魔王は結局、スープを3杯お代わりした。先ほどのオードブルと違いスープは好みに合ったようだ。


 続いてメインの肉料理が運ばれてきた。

 ギャルソンの説明によると子羊の肉である。

「四つ足か! われの故郷ではあまり食さぬが、これも経験であるな」

 魔王は少し躊躇したが、子羊の肉を大きめにナイフで切って口に運んだ。

「うむ、少し臭みがあるようだが、なかなか美味だのう!」

 魔王は気に入ったようだ。

 子羊の肉料理も魔王はお代わりした。

 ギャルソンはもはや、当たり前のような表情で淡々とお代わりを魔王の前に運んできた。この辺りはさすがに1流レストランである。


 最後に二人の前には豪華なデザートデイッシュが運ばれてきた。

「おお、これは初めて見るが、美しい」

 魔王はその美しいデザートを壊すのがもったいないという表情をしていたが、1口手を付けると一気にかきこんだ。


「お代わりはいかがでしょうか?」

 今度はギャルソンの方から魔王にお代わりの確認をしてきた。

 この店のギャルソンはさすがであった。


「もらおうか!」

 魔王はデザートも3杯お代わりをして、かなり満腹で満足したようである。

 

 プリヒスはそれなりのチップをギャルソンに支払い、二人は店を後にした。



 お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ