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木の実の少年は、自分が不自然の中に居る自覚はある。
だが、それを誰にも話さない。
それも不自然なのは、理解して居るが、
今回、恐竜に飼育係りに転職させられて事で、
言わない方が、流れに乗れる。
その事が確信出来た。
おそらく・・・
と思った時、彼は、恐竜に、噛まれて居た。
荷物を引く為に、調教される恐竜、
本来、人を襲う事は無い。
草食恐竜なので、牙も無い。
だが、噛み付かれ、振り上げられ、地面に激突。
それに驚いた、他の恐竜が、足を動かし、
結果的に、彼は、右腹部を、踏み潰された。
確実に死ぬ状況である。
だが、彼は、薄れる意識の中で、
木の実の必要性を理解した。
彼にとって、あの木の実は、超回復薬だったのだ。
そして、今回、恐竜の飼育に行く前、
彼は、不自然な衝動で、木の実を1粒食べて居たのだ。
その為、本来、死ぬ様な状況から、
彼の肉体は、単独で再生を始め、
数分後には、全快して居た。
だが、その事実を知っても、
周囲の者は、誰1人、その実を食べる事が無かった。
つまり、一応、不死に近い魔法は存在するのだ。
だが、これを、嫁先生に与える事が出来ない。
これも不自然な心理である。
木材運びの夫さん、木倒しのケガ人さん、
彼らにも、長生きして欲しい、
だが、彼らに、不死魔法を与える方法が無い。
魔法を与える魔法が、誕生すれば良いのだが・・・
誰もが、その様に考えるが、不自然は起きなかった。




