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ケガ人に、回復魔法を送っても、
その効果に、制限がかかる事実。
それは、ケガ人を、過剰な回復魔法で、殺さない為の、
無意識が関係して居る。
だが、その傷の上に、魚が乗って居た場合は?
魚は、水が無いので苦しむ。
その光景を見ながら、魚に向けて回復魔法を送る。
しかし、術師の目的は、ケガ人の方である。
結果、無意識のコントロールによって、
魚に生命維持と、ケガ人の助けが、同時発動する。
つまり、制限が消え、
必要な分量が、ケガ人に届くのでは?
冗談の様なアイデアだが、
重症の夫は、通常の回復魔法で、治る見込みは無い。
そして、アイデアを出した子供は、回復術師見習いである。
無責任な発言にも思えるが、彼も真剣である。
一方、彼の弟が、池から、魚を獲って来た。
どうやら、彼らは、以前から、この様な場合を想定して、
考えて居たらしい。
その為、その後、段取り良く、傷口に、大きな葉っぱを乗せ、
その上に、魚を置いた。
魚は、上手い具合に固定されて居る様で、
落ちる事は無い。
もう、迷って居る段階では無かった。
その為、重症者の嫁は、夫の上の魚に、
必死の回復魔法を送った。
魚に、回復魔法を送っても、
水の中で、エラ呼吸が出来ない事実に変化は無い。
だが、酸欠の衰弱は、軽減される。
一方、嫁の本心は、夫の回復である。
その為、魚に回復を送りながらも、
その思いは、夫に向かう。




