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現在、夏休み1日目。
僕の家に、白鳥くんと、
その両親がやって来て、
不快な程、正直に、
白鳥くんの、クズっぷりを、
説明した。
その話の中の、僕は、
クラスの害悪であり、
毎日、白鳥くんに、シバかれて、
教育されているらしい。
ところが、そんな話の最中、
その白鳥くんは、普通に座っている。
今、自分が、ピンチである事を、
理解出来ないのだ。
白鳥くんの、お母さんは、
田渕の、お母さんや、
安田先生から、
僕の事を聞いている。
その為、僕の事が、
美化されている。
立場的に、僕を悪くは言えない、
そんな情報源から、
僕の事を聞いたのだ。
だから、白鳥くんの、
お母さんが、
僕を恐れないのは、
仕方がない。
しかし、白鳥くんは、
現実の僕を、知っている。
僕は、教室で、決まりを伝えた。
それは、僕が、
押し付けた、決まりであり、
全員を脅したのだ。
絶対に嘘をつくな。
自分で考えた嘘を、
誰々が言ってた・・・
そんな嘘など、
中学生には、通用しない。
それを理解しろ。
もし、それでも、嘘をついて、
変な噂や、間違った情報を広めた場合、
僕は、そいつを許さない!
その様な事を、伝えた事もある。
しかし、
白鳥くんの、お母さんの、
話を聞く限り、
白鳥くんは、家で、
毎日、嘘をついている。
それも、僕を侮辱する、
嘘の情報である。
つまり、この展開は、
僕が、キレて、
白鳥くんは、登校拒否に成る。
それが、確定している場面なのだ。
ところが、それが、白鳥くんは、
それを、理解出来ていない。
だから、僕は、その事を、
白鳥くんの両親に、
正直に伝えた。
この場には、
お爺ちゃんも居るのだ。
もし、お爺ちゃんが、
激怒したら、
白鳥家は終わりである。
その事も伝えた。
ちなみに、現在、ネコ太郎は、
僕の心の指示を聞いて、
お爺ちゃんに、最大の接待を、
行っている。
その為、お爺ちゃんは、
話半分で聞いているので、
激怒するには、至っていない。
しかし、僕は、例外を認めない。
嘘をつくな。
白鳥くんは、
その絶対的な約束を、
破っていたのだ。
そして、実の母親に、
息子を殺して、私も死ぬ・・・
そこまで、考えさせて、
いたのだ。
そんな白鳥くんが、
今、その事に、
何の罪の意識も無い。
そして、自分が作ったパンを、
得意気に並べている。
だから、僕は、言った。
「正直、気持ち悪くて、
食べる事は出来ません。
ご両親が、僕に、
感謝してくれて居る事は、
充分に解りました。
しかし、僕は、
あくまでも、同級生であって、
これ以上の対応は、出来ません。
どうか、帰って下さい。」
それを聞いた白鳥くんの、両親は、
僕に土下座をした後、
僕の申し出を受け入れ、
3人で帰って行った。
残酷な様だが、
僕だって、腹が立つ。
そして、お爺ちゃんが、
激怒したら、本当に、
白鳥家は、崩壊する。
それを、僕が、
必死に止める、義理も無い。
だから、お爺ちゃんが、
激怒する前に、追い返せた事は、
ある意味、最大の温情だと思った。
しかし、僕は、
何か、悲しかった。
僕は、正しい事をしたのに、
罪悪感が消えない。
白鳥くんの様なヤツは、
どうすれば良いのか?
脳に障害のあるクズ。
親が、殺す事を考えるレベル。
僕の血液を与えれば、
白鳥くんは、僕の眷属に成って、
ネコ太郎の様に、
お利口に、成るのだろうか?
しかし、それこそ、
僕に、そこまでする義理は無い。
白鳥家は、
これから、どうするのか?
パン屋を始めるのか?
失敗するのでは?
そして、僕を、逆恨みするのでは?
不安だった。
まさか、今晩、白鳥くんは、
お母さんに、殺されるのでは?
そんな事を考えても、
何の解決にも成らなかった。
そして、お昼・・・
お爺ちゃんと、僕は、
焼肉左近に行った。
本日は、平日ランチである。
午前の11時30分に、
店が開いて、それと同時に入店する。
玩具のピストルの様な、
体温計で、体温を計り、
席に案内される。
今回も、お爺ちゃんとは、
別々の席である。
店に迷惑なのでは?
と少々心配に成るが、
お爺ちゃんに、そんな理屈は、
通用しない。
結果、お爺ちゃんの申し出で、
隣のテーブルなのに成った。
すたみな太郎は、
原則、隣のテーブルには、
使用休止に成っているが、
焼肉左近は、
隣のテーブルにも、
客が座る。
そんな訳で、
実質、お爺ちゃんと、
横並びで、焼肉を食べる事に成った。
お爺ちゃんは、裁判で、
人の落ち度を批判するが、
その、お爺ちゃんには、
デリカシーが無い。
その為、
すたみた太郎のランチは、クズだが、
左近は、ランチから、ハラミがある。
そんな事を、平気で話す。
正直、居たたまれない。
しかし、僕は、焼肉が好きなので、
目茶苦茶うれしい。
そして、それは、言葉に出して、
お爺ちゃんに伝える。
それによって、
お爺ちゃんは、
喜んでくれる。
しかし、僕は、悩んでいた。
白鳥くんの事も、心配だが、
クラス全員の今後は、
もっと深刻なのだ。
世の中には、
自分の事を、
「つっこみ担当」
「ムードメーカー」
「クラスの人気者」
そんな様に、勘違いしているヤツが居る。
しかし、そんなモノは、
誰かを、笑い者にして、
自分が優越感に浸る。
簡単に言えば、
ハラスメントである。




