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中間テスト終了後、
僕には、大きな責任が、
発生していた。
僕が、クラスの全員の、
学力を向上させたのだ。
みんな、僕を、恐れている。
そんな、僕が、押し付けた決まり。
それを守る事で、
彼らの学力は、向上した。
しかし、中学3年間、
僕と同じクラスで、
優等生に成った場合。
それは、本物なのか?
レベルの高い、高校に、
進学しても大丈夫なのか?
その時、キミは、
その学力を、維持出来るのか?
中1のテストで、
100点を取って、
自分の可能性に気づき、
夢を見るのは自由だ。
馬鹿高校に行くよりも、
有名進学校に行った方が良い。
そして、有名大学に行くベキだ。
世の中には、
Fラン大学が存在する。
Fランとは、簡単に言えば、
偏差値が50点以下。
そんな大学を指す言葉だ。
ちなみに、寝屋川には、
摂南大学と、
電気通信大学がある。
そして、この2校は、
Fラン大学である。
この2校は、
決して馬鹿大学では無い。
世の中には、かけ算の九九や、
アルファベットも完璧では無い。
そんな、生徒の通う大学もある。
そして、そんな大学も、
Fラン大学。
それ成りに優秀な大学でも、
偏差値的に、ギリギリFラン大学。
つまり、同じ、
Fラン大学と見られる。
それを踏まえて考えた場合、
書類審査の段階で、
Fラン大学の人間は、
門前払いを受ける。
つまり、将来を考えた場合、
Fラン大学には、
行かない方が良い。
もちろん、例外もある。
特別な技能を習得している事で、
Fラン大学でも、
特別な学校として、
採用される事もある。
しかし、そんな都合の良い大学は、
少数であり、
その中でも、一部の学科。
そんなFラン大学を、
どうやって見付ける?
去年までは、
それで良かったが、
自分の年からは、
採用されない。
そんな事も、充分に考えられる。
だから、大学に行くなら、
実力が認められる、優秀な大学を、
選ぶ必要がある。
今、現在の、僕たちなら、
その選択肢がある。
僕たちが、中学に入学した当時、
勉強しない口実なんて、
簡単に出てきた。
例えば、パン屋は、
中卒でも成れる。
「食品衛生責任者」の資格があれば良い。
実家で、生活しながら、
その間に、バイトで、
出来る限り、お金を貯める。
そして、業務用のオーブンを買う。
そして、小麦粉を使わない、
米粉パンを作る。
そして、マンションの前など、
土地の所有者と話を着ければ、
販売が出来る。
例えば、
菓子パンに興味があるが、
小麦アレルギーで、
アンパンを食べる事が出来ない。
そんな子供の親を相手に、
通販で売る事も出来る。
中卒でも、その様な仕事は、
可能である。
そんな口実を並べて、
勉強せずに、高校にも行かない。
以前の僕たちなら、
そんな馬鹿な事を、
言う事が出来た。
しかし、現在、
僕たちは、100点を取れる。
今の環境なら、期末テストでも、
僕たちは、優秀な成績が取れる。
それが確信出来る現在、
中卒で、働く事が、
どれだけ、幼稚な、逃げ口実か、
それが理解出来ると思う。
でも、クラス替えや、
進学後、僕と離れた時、
僕は、キミたちに対して、
何も出来ない。
する気も無い。
それを踏まえて、
次の期末テスト、
全力を出して欲しい。
という様な事を、
僕は、みんなの前で話、
危機感を与えながらも、
やる気を引き出す。
そんな事を繰り返していた。
結果、100点を取れない7人も、
自分たちの、今後を考え、
逃げる選択では無く、
可能性を広げる選択として、
勉強が必要だと、
考えた様に思う・・・
ちなみに、
田渕は、僕の提案通りに、
アマチュア無線部に入った。
ところが、1ヶ月で退部した。
なぜなら、自分で勉強して、
アマチュアの4級免許を、
取得してしまったのだ。
その為、放課後、
田渕には、時間があった。
そこで、僕は、
一部の生徒を、巻き込んだ。
30メートルダッシュ同好会。
30メートル・ダッシュをして、
10秒休憩。
それを、4セット。
放課後に、勝手に走っているだけである。
雨の日は、ランジを行う。
1歩踏み出し、
後ろのヒザが、
床から、約1センチまで下げる。
これを、交互に20回、
10秒休憩で、4セット。
たった、これだけの事だが、
田渕たち参加者の体力は、
大幅に向上した。
その中には、
100点をとれない7人も、
入っている。
そして、その効果として、
彼らの集中力が、
少し、向上した。
僕には、人の感情が、
認識出来る。
その為、勉強中。
僕に見られているのに、
僕の事を考えていない。
つまり、彼らは、集中している。
その方法で、彼らの集中が、
確認出来たのだ。
僕は、彼らに、
不安を与えた。
結果、彼らの中で、
意識の改革が起こり始めていた。
僕たちは、中学1年生であり、
その為、幼稚な部分が多い。
結果、夢の様な事を、
考えてしまう。
例えば、
テレビ局に行った時・・・
そもそも、それが実在するのか?
いつ行く予定があるのか?
その時点で、無理のある設定だが、
それでも、東京のテレビ局に行った時、
テロリストが、テレビ局を襲撃する。
そこに、居合わせた自分が、
テロリストを倒す。
一体、どうやって?
相手は、銃を持っている。
身体には、爆弾を着けている。
そんなテロリストを、
素手の中学生が、
どうやって倒す?
どっかの、馬鹿中学生が、
その方法を得意気に語っていたら、
それが、馬鹿な話だと理解出来る。
しかし、自分は、
それが出来ると、考えてしまう。
そして、テロリストを退治した結果、
アイドルに惚れられる。
そんな馬鹿な妄想。
数ヵ月前の彼らは、
そんな程度の人間だった。




