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これは魔法の書です。  作者: わおん
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僕には、偏見があった。



発達障害があるなら、


やっても無駄。



1年2組では、


全員が、一生懸命に、


勉強をしている。



その為、27人中、20人が、


中間テストでの、


100点経験者である。



ところが、


100点を取れない生徒も居る。



彼らも、僕の言った事を守り、


周囲の邪魔はせず、


休み時間に、一生懸命、


勉強をしている。



ところが、その一生懸命は、


僕から見れば、


不真面目なのだ。



集中力が無い。



1つ覚えては、休憩。



その間に、覚えた事を忘れる。



そして、もう1度、覚え直す。



本来、それによって、


その単語が、長期記憶として、


保管される事に成る。



ハズ・・・



しかし、それが出来ないのだ。



病院に行って、検査を受ければ、


まず、間違い無く、


発達障害と、診断されるだろう。



7人中、1名は、


確実に、特別学級への編入を、


すすめられる、だろう・・・



僕は、最初、その方が良い。



その様に思っていた。



しかし、特別学級とは?



一応、調べてみた。



その結果、僕には、


特別学級への、編入など、


提案出来なく成った。



例えば、


全国放送に有名な、


女子アナの1人。



この人は、帰国子女であり、


英語で話す事も出来る。



そして、一流の大学を卒業して、


キー局と呼ばれる東京のテレビ局に、


入社して、女子アナに成った。



そして、フリーに成っても、


仕事は、途切れる事が無かった。



つまり、実力があるのだ。



ところが、その後、


検査を行った所、


彼女は、発達障害であった。



もちろん、軽度である。



しかし、表現上ひょうげんじょうは、


発達障害者である。



つまり、ここが、難しい問題で、


発達障害を、全て同じと、


考えては、いけないのだ。



ところが、特別学級には、


その対応力が無い。



そんな環境に入れられた場合、


発達障害者が、


どう成ってしまうのか?



奇声を発する同級生。



そんな人間と、


同じ教室に居た場合、


精神が病んでしまう。



つまり、


有能な人材であっても、


特別学級に入れば、


潰されるのだ。



それが、恐ろしい。



もちろん、普通学級で、


対応出来ない生徒の場合、


特別学級が、正式な選択肢であり、


そのメンバー構成によっては、


特別学級が、上手く機能して、


良い結果を出す事も、考えられる。



しかし、世の中、


そんな都合よくは、行かない。



僕は、終礼の時、


時々、前に出て話をする。



クラスの秩序ちくじょを守る為には、


必要なのだ。



他のクラスで、


そんな事をした場合。



調子に乗っている。


リーダー気取り。



そんな侮辱ぶじょくを受ける。



そもそも、前に出て、


話をする状況など、


作れない。



しかし、僕らのクラスは、


全員が、理解していた。



自分たちは、奇跡の中に居る。



自分が、中間テストで、


100点を取れるなどとは、


夢にも、思わなかった。



それが、2教科や、3教科で、


あるいは、全教科で、


100点を取っている。



取れなかった教科に関しても、


それは、計算間違いなど、


初歩的な問題で、


改善出来る。



自分は、やれば出来る。



その為には、今の環境が、


重要である。



他のクラスでは、


こんな事は出来ない。



その事を、理解していた。



そんな中で、100点を取れない生徒。



周囲の生徒は、


他の人を邪魔しない。



いちいち反応しない。



その様な規則きそくによって、


勉強が苦手な7人にも、


侮辱ぶじょく的な事は言わない。



その為、その7人も、


自分なりに、頑張っている。



しかし、それでも、


このままで良いのか?



周囲の生徒は、


そんな疑問を、持ってしまう。



結果、集中出来ない。



だから、この時も、


僕は、前に出て話をした。



おそらく、彼ら7人は、


学習障害者である。



しかし、それでも、


7人中2人は、


平均点以上を、取っている。



今回、1年2組が、


平均点を上げた事で、


通常よりも、その点数は高い。



その為、残り5人は、


平均以下に成ったが、


馬鹿が、偶然取れる点数では無い。



つまり、彼ら7人は、


馬鹿では無い。



で、ここからが、問題である。



この1年2組の勉強環境は、


来年も維持いじ出来るのか?



クラスえで、


2年に成って、


別のクラスに成って、


普通の環境に、戻った場合。



それでも勉強を、継続出来るのか?



もし、2年の段階で、出来ないなら、


それなら、それで良い。



問題は、3年間、


僕と同じクラスだった場合だ。



この環境で、3年間、


勉強をした場合、


学力が上がる。



そして、本来の自分では、


絶対に、不可能と思えた、高校に、


進学出来た場合・・・



その時、キミは、自力で、


その学力を維持いじ出来るのか?



それが怖い。



元の自分・・・



そんな普通に戻った時、


ハイレベルの高校の授業に、


着いて行く事が出来ずに、


退学・・・



その危険性を考えた場合、


この環境だから出来る勉強は、


キミたちの将来に、


リスクを与えるのでは?



その問いに対して、


みんな、それぞれ、考えがある。



100点経験者の中には、


プライドが生まれ。



自分1人でも、


この学力が維持出来る。



その様な、信念がある者も多い。



しかし、僕の言う事が、


理解出来ない訳でも無い。



この環境が、今の高学力を、


生んでいる。



僕が、怖い・・・


結果、誰も、邪魔をしない。



結果、休み時間の勉強が、


継続できる。



そんな、環境が維持いじされている。



それは、間違い無いのだ。



で、7人に関してである。



キミたちは、彼らが、


ワンランク上の学校に行っても、


大丈夫だと、保証出来るだろうか?


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