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これは魔法の書です。  作者: わおん
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学校には、使い道の無い紙が、


大量にあった。



しかし、それは、


昨日までの話である。



それらの中から、


使えるモノは、


全て、単語帳に成ったのだ。



しかし、それでも足りない。



我々1年2組は、


異常なレベルで、単語帳を使う。



ちなみに、単語帳1冊が80ページ、


これ以上は、使い難い。



と成ると、10冊あっても、


800個しか覚える事が出来ない。



充分にも思えるが、


小中学校で習う漢字の数は、


2136個らしい。



そして、小中学校で習う、


英単語に関しては、


2500個。



つまり、単語帳が、50冊あっても、


漢字と、英単語を覚えるには、


足りないのだ。



その上、理科、社会、でも、


単語帳を使う。



では、どうする・・・?



と思っていたら、


2年の女子が、良い知らせを、


持って来てくれた。



彼女の父親は、


紙を扱う仕事を、


しているらしい。



そして、売れ残りなど、


一定期間経過した紙は、


廃棄しているらしい・・・



しかし、実際には、その一部を、


社員が持ち帰っている。



もちろん、合法である。



そんな訳で、売り物には成らないが、


単語帳を作るには、充分な紙が、


格安で手に入る。



現在、100円ショップの単語帳が、


4冊で、110円。


1冊あたり、27.5円。



しかし、紙屋の売れ残りを、


格安で売ってもらえるなら、


1冊12円で作れる。



ちなみに、その内の7円は、


リングの値段である。



そんな訳で、僕たちは、


まるで、業者の様に、単語帳を、


大量生産する事と成った。



これによって、


僕たちのクラスは、


漢字検定や、英検に挑戦する者も、


現れる様に成る。



一方、以前まで、


重度の厨二病だった田渕からは、


挙動不審が消えていた。



それ所か、彼女が出来た。



彼女が出来たのは、


田渕だけでは無い。



5組のカップルが誕生していた。



藤崎さんと、僕も、


付き合っていると、思われているが、


僕たちは、この数に含まれない。



では、なぜ、こんな事に成ったのか?



それは、池上彰ゴッコである。



仲良し相手に、


教え合いゴッコをするよりも、


男子は、女子に教えて、


女子は、男子に教える。



この方が、緊張するので、


教えた時の記憶が、


残りやすい。



その様な判断で、


池上彰ゴッコは、


異性を相手に、


行う事に成っていた。



結果、コミュニケーション能力が、


向上して行ったのだ。



思春期特有の、


カッコを着けて、


カッコ悪いヤツ。



好きなのに、嫌いな芝居をする。



そんな馬鹿な真似が、


池上彰ゴッコでは、


不可能なのだ。



目的は、相手に理解してもらう為に、


解りやすく伝える。



つまり、前の日に、一生懸命考え、


何度も練習して、


まるで、芝居の発表会の様に、


セリフとして、教える。



しかし、その場合、


その言葉に、心が無い。



流暢りゅうちょうな、


棒読み。



そんな表現では、


頭に入って来ない。



では、どうする?



そんな工夫を、繰り返し、


相手の為に、一生懸命に、


説明をする。



そんな事を繰り返せば、


好きに成る子も、あらわれる。



結果、帰宅後、2人で、練習して、


翌日、別の誰かで、


その成果を試す。



そして、その日、2人で、


その反省会を行う。



結果、当然、勉強が出来る様に成る。



そんな訳で、僕たちは、


小テストでは、


毎回100点を取る様に、


成っていた。



すると、その現状を、


他のクラスのヤツが、ひがむ。



馬鹿な人間の定番フレーズ。



「ずるい」



ある日、休み時間、


僕たちが、勉強している僕たちを見て、


隣の1年1組の女子が、


「2組ばっかり、ずるーい」と言った。



馬鹿なのだ。



自分では、努力せず、


文句を言えば、誰かが、


都合良く対応してくれる。



その様に、信じている馬鹿なのだ。



無駄に吠える、馬鹿犬と同じである。



ところが、世の中には、


そんな馬鹿犬の飼い主が居る。



馬鹿犬に教育を与えず、


馬鹿な要求を聞くのだ。



結果、1年1組の先生が、


社会の授業中に、


単語帳の話を始めた。



だから、僕は、言った。



単語帳が欲しいなら、


ダイソーで4冊110円で、


売っています。



それを買って使えば良い。



僕たちだって、


最初は、そうでした。



それが、普通です。



文句を言われる筋合いは、


ありません。



授業を続けて下さい。



当然の要求である。



しかし、社会の先生、


通称、社先生は、引かなかった。



お前ら、学校の備品を使っているんだから、


それは、みんなのモノだろ?



まるで、馬鹿の理屈である。



備品は、学校のモノでも、


現在、我々は、紙屋から、


紙を買って作っています。



つまり、備品は、


みんなのモノでも、


完成した単語帳は、


僕たちのモノです。



過去、学校で不要に成った紙は、


もらいました。



しかし、それは、安田先生と、


校長先生の承諾しょうだくを得ています。



1組に、横取りされる筋合いは、


ありません。



これに、社先生は、


ムッとした様である。



「横取りなんてしない、


売ってくれって、言ってるんだ」



今まで、そんな事、


一言も言って無かったが、


社先生は、勝ち誇った様に、


そんな事を言った。


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