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現在、放課後、
僕は、田渕と、木戸さんを相手に、
プレゼンを行っている。
理屈の上では、
中学1年の段階で、
中学3年分の、英単語を、
覚える事が出来る。
ただ、これを、自分1人で、
毎日、続ける事は、苦行だ。
でも、休み時間、
やる事なんて無いから、
毎朝、ホームルームの前に、
4人は、これをやる。
そう決めてしまう事で、
続ける事に成る。
どだろうか?
こんなモノ、ある意味、
脅迫である。
先ほど、田渕を、
盗撮していた、背葉さんは、
僕に、ブチ切れられて、
その恐怖で、失禁したのだ。
そんな僕に、
勉強の参加を、提案された。
これは、もはや、強制に等しい。
もちろん、イヤなら、
断ってもらっても良い。
しかし、田渕と、木戸さんには、
そんな選択肢は、考えられない。
結果、周囲の生徒からは、
僕に脅され、強制参加させられる。
その様に思われたハズだ。
しかし、これで良い。
この2人は、休み時間、ヒマなのだ。
やる事が無い、
結果、2人は、参加を決意した。
翌朝、僕が、学校に着くと、
田渕と、木戸さんと、藤崎さんが、
すでに、着ていた。
木戸さんと、藤崎さんは、
今、着たばかりの様である。
しかし、田渕は、
すでに、単語帳を片手に、
必死に覚えている。
ところが、その時、
男子の1人が、
田渕の所に行って、
「見せて」と言って、
田渕の手から、単語帳を取った。
そして、それを雑にめくると、
「きたねー字」と言って、
軽くではあったが、
机に、投げる様に置いた。
その瞬間、僕は切れた。
僕は、基本、大阪弁なのだが、
この時、何を言ったのか、
正確には、記憶していない。
とにかく、叫んだ。
その男子は、僕に恐怖した。
僕は、コイツの名前を知らない。
別の小学校出身者である。
だが、コイツは、
僕の事を理解している。
それなのに、僕の仲間の田渕に、
無礼な行為をしたのだ。
おそらく、コイツには、
それが無礼と、
理解する知能が無いのだ。
僕は、こんなヤツは嫌いなので、
死んでも良いと思っている。
だから、遠慮はしない。
僕は、瞳孔が開いた表情で、
怒号を発しながら、
田渕が一所懸命に頑張っている。
この単語帳は、大切な物だ。
それを、取り上げ、
机に投げ捨てた。
許されると思うな!
という様な事を言った。
すると、コイツは、
恐怖に顔を引き吊らせながら、
「見せてって、言った・・・」
と言い訳をした。
そこで、僕は、行動を開始した。
コイツの机に向かい、
「ノート見せて」と言葉を発した瞬間、
コイツのノートを、机から取り出し、
乱暴に、ページをめくる。
目的は、ページを傷める事である。
そして「きたねー字」
そう言い放ち、
コイツのノートの角を、机に叩きつけ、
「これから、毎日、やるから!」と伝えた。
その上で、
「お前も、僕の噂を聞いてるだろ?
お前の家、無事だろ良いけどな!」
と言った。
つまり、お前の家を、燃やす。
その様に、脅迫したのだ。
このクラスでは、
僕の噂が広まっているので、
おそらく、全員が知っている。
小学校時代、僕は、
放火の容疑者だったのだ。
実際、僕は、
そんな事は、していない。
しかし、無責任な噂が広まり、
周囲は、本気にしていた。
そして、井野辺の一件以来、
僕の異常性は、別の小学校出身者にも、
伝わっていた。
そんな僕に、ブチ切られられたのだ。
そいつは、涙目だった。
事実、昨日、失禁した背葉さんは、
まだ、学校に着ていない。
背葉さんは、おそらく、このまま、
登校拒否に、成ると考えられる。
僕の異常性は、演技であって、
演技では無い。
脳に障害があるレベル。
もちろん、そんな僕が相手でも、
殺し合えば、僕に勝てる。
周囲の認識は、
そんなモノである。
しかし、実際には、殺せない。
それが、現実である。
ところが、僕は、放火をする。
その様に、思われている。
では、なぜ、僕は、
放火犯と思われて居るのか?
小学4年生の時、
僕は、殺されそうに成り、
夏休み終了後、登校を再開した。
結果、当時の出来事は、
生徒たちから、薄れていた。
ところが、世の中には馬鹿が居る。
6年生の女教師が、
自分が担任をするクラスで、
4年の中條中二は、
本当の殺し合いを経験しているから、
ヤツは、手強いぞ。
という様な事を、言ったらしい。
結果、そのクラスの6年生の中には、
僕に対して、反感を持った者が現れた。
で、その6年男子は、僕に何をしたか?
僕の、上履きを隠したのだ。
僕が登校して来ると、
上履きが無い。
すると、その瞬間、
「こいつ、上履き無くしやがった。
校舎には、入れませーん」などと言った。
つまり、その6年男子が、犯人である。
そこで、僕は、運動靴のまま、
校舎に入り、職員室に向かった。
その最中、その6年男子が、
僕を、罵倒した。
しかし、関係ない。
僕は、まず、担任に、
上履きが盗まれた事を伝えた。
そして、犯人が、この6年男子である事、
それを説明した。
すると、犯人の女性担任が、
それを、聞いて、話に加わった。
もちろん、犯人は、
自分がやった事を認めない。
「証拠が無いだろ!」の一点張りである。
そして、犯人の担任、
女教師が、それに同調した。
「私は、生徒を信じます」
学校で、いじめが起きると、
学校は、それを認めない。
そして、なぜか、犯人に味方する。
学校とは、いじめの支援団体なのだ。
そして、僕の担任も、
証拠が無いし・・・
と、僕を守ろうとはしない。




