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現在、放課後の教室。
僕は、田渕と、木戸さんに、
英単語の覚え方を、
教えていた。
小学校でも英語を習うので、
今、僕が教えている事など、
今さら感がある。
しかし、僕が怖くて、
誰も、文句など言えない。
誰も、僕が、
ヴァンパイアである事を、
知らない。
その為、僕が怖くても、
そんな、僕を殺す事は、
可能だと、思考出来る。
しかし、現実問題、
それを実行する事は無い。
現在、学校では、女子の方が強い。
暴力を振るって良いなら、
男子の方が有利だが、
そんな事は、実行出来ない。
それが、現実の常識なのだ。
結果、女子は、その事を、
信じ込んでいる。
これまでの人生、
丸聞こえの陰口を言っても、
相手が、怒る事など無かった。
そんな経験が、女子を、
強気にさせていた。
ところが、先ほど、僕は、
無茶苦茶に激怒したのだ。
結果、僕を盗撮した背葉さんは、
完全に硬直していた。
僕に、スマホを取られても、
文句も言えない。
涙を流し、
恐怖で、失禁したのだ。
その為、この状況で、
僕に、意見を言えるヤツは、
居なかった。
僕は、先ほど、盗撮され、
その事に怒り、狂人化したのだ。
自制心の無い人間、
それを、周囲にアピールしたのだ。
結果、僕は、中学でも、
浮いた存在に成るだろう。
しかし、そんな事など、
僕には関係無い。
今、僕にとって、重要なのは、
僕の勉強に、田渕と、木戸さんを、
巻き込む事なのだ。
だから、僕は、英単語の覚え方。
その説明を続けた。
重要なのは、覚える為に、
連続して、何度も書かない。
何度も書くと、
その行為は、一時記憶として、
一時的に残るだけで、
長期記憶は出来ない。
では、どうするか?
自分の覚え方。
「Friendly」の、
スペルを覚える時、
「エフ、リ、エンド、エル、ワイ」
と覚えると決めて、
その覚え方に、問題点が無いか?
それを考える。
「end」を「エンド」と覚えた場合、
「endo」と書いてしまうのでは?
と不安に成った場合、
逆に、そんな間違いをするのか?
と考えてみる。
そもそも「end」は、
「終わり」という単語で、
考えなくても、書ける単語の1つだ。
もちろん「end」を「えん、ディー」と、
覚えても良い。
しかし、僕の場合、
田渕の、
「渕を書く時、
「さんずい、点々夫、り」と覚える。
それで、書ける。
実際には、「点々夫」では無いし、
「り」でも無い。
でも、書ける。
そして、毎日、書いて居ると、
そんな事、思い出さなくても、
当然の様に、書ける様に成る。
つまり、スペルの覚え方も、
最初、記憶に残す為の、
切っ掛けであって、
一生、使う訳では無い。
では、覚え方。
まず、単語帳を作る。
100円ショップで買えるヤツで良い。
ダイソーのヤツは、
方眼用紙タイプで、
80ページ4冊で、
110円である。
それが、僕の知る最安値である。
では、単語帳への、記入方法。
表に英語、裏に意味。
そして、使う時は、
裏を見る。
つまり、左手に持った場合、
リングが、右側、
それを右手で、開く事に成る。
そして、日本語を見て、
英単語を思い出す。
最初は、覚えていないので、
表を見て、英単語を確認。
それを、自分の理屈で読む。
LとRの区別や、
Eとiを、「い」と読んでしまう。
AとEを、「え」と読んでしまう。
この様な問題を防ぐ為に、
考えながらスペルを読んでみる。
「Chair」「椅子」
これを、どの様に覚えるか?
まず、発音は無視する。
知っているなら、問題無いが、
知らないなら、そのままで良い。
必要なのは、
「Chair」をどう覚えるか?
それを考える事だ。
「Cha」は「ちゃ」
「ir」は「アイ アール」
その覚え方に決めたら。
次は、声に出して、
「ちゃ アイ アール」
これを繰り返し、
スラスラ、言える様にする。
その後、単語帳の日本語側を見て、
「椅子、椅子、椅子・・・」と
何度か繰り返す。
そして、先ほど覚えたスペル。
「ちゃ アイ アール」を、
覚えているか?
声に出して、確認。
そして、指を使い、
その覚え方で、実際に書けるのか?
それを確認。
紙に書くと、記憶しなくても、
紙に残っている。
その仕組みが、脳に影響を与え、
覚える機能が低下する。
しかし、紙に書かず、
思い浮かべて、書く。
その結果、脳内で、
それが映像化される。
その上で、その映像を、
アルファベットで読んでみる。
1日目には、難しくても、
何日か続ければ、
5文字以内なら、
簡単に出来る。
5文字以上であっても、
単語を2つ覚える事に比べれば、
簡単な事である。
この方法で、単語10個覚えたら、
日本語を見て、覚えているか確認。
忘れている場合には、
もう1度、覚え方を考えてみる。
その試行錯誤でも、
それは、思い出の、記憶に成る。
例えば、
「ちゃ アイ アール」の
「ちゃ」を「茶」と覚える。
椅子に座って、茶。
では、「アイ」は、
アイは、愛しているの愛?
そかし、そんな覚え方をしたら、
今後、混乱するのでは?
などと、考えた事が、記憶に成る。
他にも、ハンド・サイン、
手でアルファベットを作る。
これは、何度、覚えても、
忘れてしまう単語の為の、
方法なので、
全ての単語で、行う必要は無い。
そして、覚え直して、
もう1度、
今日、覚えた10個の確認を行う。
これを、100点を取るまで、
続ける。
出来たら次に進む。
そして、翌日も、同じ単語帳で、
覚えているかの確認を行う。
忘れていた場合は、
覚え方を考え、
その出来事を印象に残す。
これを、毎日続けると、
「ちゃ アイ アール」なとど、
思い出さなくても、
「Chair」と書ける様に成る。
もし、この段階で、
この単語の発音が、解らないなら、
それを調べる。
google翻訳に、スペルを入れれば、
発音が聞ける。
そんな訳で、
毎日、10個ずつ覚えれば、
単語帳1冊、80単語を、
8日後には、覚える事が出来る。
しかも、最初の覚えた単語は、
この8日間、毎日、
覚えているかの、確認を行っている。
結果、覚えて、忘れて、思い出す。
その為、その多くは、
長期記憶として、
記憶に残る。
そして、2冊目を始めても、
1冊目は、1日1回は、
確認する。
これを繰り返す事で、
10日で、百個。
100日で、千個。
もちろん、毎日、千個の確認は、
難しい、そこで、
最初の1冊は、月、水、金、
2冊目は、火、木、土など、
曜日を分けて、行う。
とにかく、定期的に、
覚えているか確認する。
そして、記憶を継続させる。
結果、1学期の段階で、
中学1年で習う単語の全てを、
覚える事が出来る。




