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これは魔法の書です。  作者: わおん
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僕には、一応の常識があった。



それは、厨二病に関する自覚だった。



しかし、僕は、自分が、


ヴァンパイア化した事で、


そんな、常識的、判断を、


失いつつある。



その為、僕は、


藤崎家は、危険。



藤崎家は、ヴァンパイアの敵。



つまり、僕の敵。



その様に認識している。



しかし、現実的に考えた場合。



ヴァンパイアなど、実在しない。



つまり、


ヴァンパイアを、利用する組織。



あるいは、


ヴァンパイアを、殺す専門家。



そんなモノが、実在する訳が無い。



つまり、現在の不安は、


僕の厨二病が、


謎の組織を空想して、


僕を混乱させているのでは?



と成ると、


藤崎さんは、純粋な被害者であり、


藤崎さんの、記憶喪失の原因は、


僕にある。



と考えるベキなのでは?



藤崎さんは、今朝、起きたら、


これまでの中学生活の記憶が、


消えていたらしい。



そんな事が、起こる訳が無い。



つまり、僕は、藤崎さんの脳に、


ダメージを与えたのだ。



僕は、午前中の授業など、


全く、聞かずに、


そんな事を考えていた。



その後、昼休み。



藤崎さんの、お母さんから、


担任の、安田先生に、


連絡があり、医師の許可が出たらしい。



そこで、僕は、ママに連絡した。



結果、僕は、放課後、


病院に行く事に成った。



学校の前まで、


藤崎さんの、お父さんが、


自動車で、迎えに来た。



僕が助手席に乗ると、


藤崎さんの、お父さんが、


僕に、お礼を言って、


目的の病院へと向かった。



当然、僕は、緊張している。



今から、殺されるかも、


知れないのだ。



その為、僕は、


お父さんから、


藤崎さんに状態を、聞きながらも、


お父さんの、心の動きを、探っていた。



もし、僕に対して、


攻撃的な感情が湧いたら、


僕は、何の迷いも無く、


その感情を消失させる事に、


決めていた。



その結果、お父さんが、


記憶喪失に成っても、


その結果、僕に、


うたがいがかかっても、


殺される事に比べれば、


ましである。



ところが、その反面、


僕は、妙にワクワクしていた。



非現実的状況に、


興奮こうふんしているのだ。



その、ハズだった・・・



しかし、気付いたら、


病院の地下駐車場に、到着していた。



驚いた事に、


僕は、途中で寝たらしい。



『そんな馬鹿な・・・』



これほど、緊張した状況で、


ワクワクしていて、


それで寝るだろうか?



藤崎さんの、お父さんが、


何かをしたのでは?



『ここは、どこだ?』



お父さんは、病院に着いたと、


僕に伝えた。



だから、僕は、ここが、


病院の地下駐車場だと、


認識した。



しかし、本当に、そうなのか?



僕は、病院の外観を見ていないのだ。



僕は、恐る恐る、車を降りて、


お父さんの後に続く。



自動ドアを通り、手を消毒して、


通路を通る。



名探偵コナンなら、


こんな時、1から100を知る。



そんな芸当が、出来るのだろうが、


僕には、その様な、芸当は出来ない。



警備員が居ない?



それが、不自然なのか、


それとも、車で地下に入る時、


ゲートを通るので、


警備員は、ここには、居ないのか?



そもそも、コロナ禍なので、


通常と違う。



その様な可能性もある。



エレベーターは、


普通である。



本当の病院なら、


エレベーターは、


病院仕様なのでは?



などと、思うのだが、


病院仕様とは?



僕には、そんな事は、解らない。



そして、エレベーターは、


3階に着いた。



降りると、そこには、


ナースセンターがあった。



僕は、これで、一安心ひとあんしんした。



看護士さんも、


患者さんも、普通に居る。



つまり、ここは、病院である。



お父さんが、看護士さんに、


話をした。



現在、コロナの影響を心配して、


見舞いは、受け付けていないらしい。



その為、看護士さんが、


藤崎さんを呼びに行き、


その間に、僕と、お父さんは、


別室に入った。



ここは、本来、


手術中、身内の人が、


待機する部屋らしい。



すると、お医者さんに連れられ、


藤崎さんが入ってきた。



意外な事に、


藤崎さんは、元気そうである。



なぜなら、藤崎さんには、


記憶喪失の自覚は無く、


今日が、入学式だと、


思っていたのだ。



結果、藤崎さんは、


車椅子に乗っている訳でも、


鼻にチューブが入っている訳でも、


点滴をしている訳でも無い。



そもそも、


記憶喪失で、入院するのか?



などと、考えるが、


午前中に、脳の検査を行い、


今日は、様子を見る為に、


入院するらしい。



で、藤崎さんは・・・



僕を見て、駆け寄って来た。



「中條中二くん・・・」



確信を持って、


僕の名前を呼んだ。



間違い無く、僕の事を覚えている。



藤崎さんは、


「会いたかった」と言って、


涙を流した。



抱き締められるのでは?



そんな恐怖で、僕の顔は、


引き吊って居たと思う。



その後、お医者さんの指示で、


ソファーに座る事に成った。



現在、藤崎さんと、その両親、


お医者さん、僕。



この5人が、微妙な距離で、


座っている。



まず、お医者さんが、


僕に説明を始め、


その後、学校での事を質問した。



正直な所、心当たりはある。



しかし、僕が、藤崎さんの、


行動的思考を、消失させた事など、


話せる訳が無い。



しかし、僕に、


何か、秘密がある事を、


お医者さんは、見て取れる様で、


無言で、僕を見る。



仕方が無いので、


僕は、ヴァンパイア以外の事を、


洗いざらい話した。


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