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これは魔法の書です。  作者: わおん
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僕が、お爺ちゃんと、


すたみな太郎から、帰って来ると、


パパは、すでに、帰宅していた。



そして、パパは、


自分で、夕飯を作り、


1人で食べていた様である。



ママと、お婆ちゃんは、


まだ、動物病院から、


帰っていない。



風呂の段取りがあるので、


パパに、先に入ってもらい、


僕が、食器を洗って、


お爺ちゃんは、


テレビを見てもらう。



ほのぼのしている・・・



しかし、ネコ太郎の、


血液検査。



まさか、当日に結果が、


出るのだろうか?



今ごろ、獣医さんは、


「学会に発表だ!」などと、


大騒ぎなのでは?



そんな不安を感じながら、


お爺ちゃんと、風呂に入り、


背中を流して、


風呂を出たら、


ママと、お婆ちゃんが、


帰っていた。



何か、笑っている。



つまり、ネコ太郎に、


問題は無かった?



と思えるが、


油断は出来ない。



慎重しんちょうに成って、


どう成る訳でも無いが、


僕は、冷静に成って、


ママの説明を聞いた。



すると、


何と、驚いた事に、


血液検査は、出来なかった様である。



ちなみに、この情報を聞くだけで、


5分かかっている。



ママに、何か質問しても、


まず、世間話の様な段取りで、


話を始める。



通称『えっ! そこから?』


である。



肝心な事を、話さず、


ダラダラと、今回の出来事を、


1から話すのだ。



正直、馬鹿なのか?


と思う。



僕には、持論があって、


全人類は、脳に障害を持っている。



僕は、そんな発想に成ったのも、


僕の知る全ての人間に、


改善するベキ欠点があるのに、


それを、改善しない。



その様な、理由がある。



そんな訳で、


思春期の子供が、


母と話さなく成る理由は、


物事を、簡潔かんけつに、


説明しない事に、


原因があると思う。



などと、考えている間も、


ママの話は続き、


お婆ちゃんの、


横からの割り込みなど、


不要な情報だけが、


次々と登場した。



そして、結局、解ったのは、


血液検査の為には、


8時間の絶食が必要であった為、


今日は、血液検査は出来なかった。



その為、今晩から、


8時間絶食させて、


明日、朝1番に、


お婆ちゃんが、


動物病院に、連れて行くらしい。



つまり、今日、


お爺ちゃんと、


お婆ちゃんは、


僕の家に、泊まる訳である。



血液検査が出来なかったのに、


なぜ、こんなに時間がかかったのか?



僕は、その様に思ったが、


また、説明が長く成るので、


聞く事はしなった。



結果、僕は、自室に戻り、


一応、勉強をした。



ちなみに、ネコ太郎は、


僕には、なついて居ない設定である。



そして、今回のターゲットは、


お爺ちゃんである。



ネコ太郎は、パパ、ママ、


お婆ちゃんにも、


愛想を振り撒きながら、


お爺ちゃんを、メロメロにさせた。



結果、翌朝、


お爺ちゃんと、


お婆ちゃんが、


2人で、動物病院に、


行く事に成った。



コロナ禍なのだから、


病院には、1人しか入れない。



そんな理屈は、通用しない。



外で待つ。



おそらくだが、


徒歩10分の病院まで、


タクシーで行くのだ。



そして、帰りもタクシー、


それが、お爺ちゃんである。



しかし、その前に、


僕の登校時間がやって来た。



流石さすがに、


僕も可愛い孫なので、


2人は、見送りをしてくれた。



いつもの曲がり角、


僕は、ネコ太郎のお陰で、


ヴァンパイアの事を、


覚えている。



その為、気配に集中する。



しかし、この周囲に、


僕の事を考えている人は、


居ない。



しかし、毎回・・・



と思って、曲がり角から、


直線道に出た。



しかし、その隣に、


藤崎さんの姿は無かった。



『あれ?』と思ったが、


これが、普通なのだ。



入学式の日から、


土日の休みをはさんで、


6日連続で、偶然、会うなど、


そんなモノ、奇跡である。



ところが、教室に着いて、


5分経過したが、


藤崎さんは、来ない。



そして、


朝のホームルームが、始まっても、


藤崎さんの姿は無かった。



ここで、僕は、


ようやく事の重大性に、


気付いた。



昨日、僕は、藤崎さんの感情から、


「僕の隣に来る」



それを、何度も消失させた。



結果、藤崎さんは、


早退したのだ。



そして、今日、


藤崎さんは、学校を休んだ。



つまり、僕の責任?



などと、思っていると、


担任の安田先生が、


僕を呼んだ。



何が・・・?



と思いつつも、


先生について職員室に向かう。



すると、先生から、


衝撃的な事を言われた。



藤崎さんが、


記憶喪失に成ったらしい。



くそドラマ名物、記憶喪失。



僕は、その様に認識している。



そんな事、現実に起きる訳が無いのだ。



記憶が消える程の、ダメージを、


脳に受けた場合、


その人は、ドラマの主人公の様に、


生活する事など、不可能だ。



僕は、記憶喪失に関して、


何の知識も無いが、


そんな風に思っていた。



ところが、現在、


藤崎さんは、記憶喪失らしい。



しかし・・・



「どうして、僕に、そんな事を、


話したんですか?」



一応、質問してみる。



すると、藤崎さんは、


今朝、起きた時、


入学式から、早退した日までの、


合計5日分の、学校生活。



その記憶を、失っている。



その為、藤崎さんは、


今日が、入学式だと思っていた。



その事で、両親と話が噛み合わず、


記憶喪失が判明。



ところが、僕の名前は、


フルネームで、覚えていた。



顔も覚えているらしい。



つまり、藤崎さんは、


今日、病院に行って、


精密検査を受ける。



その時、立ち会って、


もらえなだろうか?



という問い合わせが、


藤崎さんの母親から、


あったらしい。



断り難い状況である。


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