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夕方6時、お爺ちゃんが、
スーパーで、夕飯の食材を買って、
僕の家に到着。
その後、お婆ちゃんから電話、
長く成りそうなので、
出前を取って食べて欲しい。
そんな事を言って来た。
お爺ちゃんは、
そんな事では、怒らないが、
それでも、失礼だと思った。
結局、僕と、お爺ちゃんは、
近所の店に、食べに出掛けた。
お爺ちゃんは、
大金持ちだが、
僕の家は、お父さんが、
普通のサラリーマンなので、
その暮らしは、平凡である。
その為、僕の家では、
近所の、飲食店に行く事など無い。
お金が、勿体無いと感じるのだ。
しかし、お爺ちゃんに、
その様な発想は無い。
当然の様にタクシーを呼んで、
すたみた太郎に向かった。
僕を喜ばせる為である。
お爺ちゃんは、
がんこ寿司の方が、
良かったと思う。
でも、正直、僕は、
うれしくて、ワクワクして、
お爺ちゃんに、何度も、
お礼を言った。
僕は、サガリという肉と、
豚てっちゃん、という、
ホルモン肉を確保する。
お爺ちゃんは、レバーと、
赤身肉を確保している。
僕もレバーは好きである。
昔は、牛のレバーは、
生食用が売られていて、
普通に食べれたらしい。
しかし、食中毒事件で、
女の子が、意識不明の重体に成り、
その後、生食レバーの販売は、
禁止された。
お爺ちゃんは、お店なのに、
そういう事を、平気で話す。
お爺ちゃんも、
正常では無いのだ。
そして、そんな、
お爺ちゃんの異常性は、
それだけでは無い。
お爺ちゃんと、僕の席は、
別々なのだ。
孫と一緒に、食事に来て、
席は別。
なぜなら、
1人で来ても、2人で来ても、
1人あたりの料金は、同じである。
それなら、焼き網を、
1人で使える様に、
別々の席に座った方が、
僕が、遠慮せずに、
焼く事が出来る。
つまり、お爺ちゃんは、
僕の為に、孫との食事を、
別の席で食べているのだ。
もちろん、お爺ちゃんも、
焼き網を独占しているが、
お爺ちゃんは、
好きで来ている訳では無い。
僕を、喜ばせる為に、
連れて来たのだ。
そんな訳で、僕は、
1人で席に座り、
焼き網の全面に、
大量のサガリを並べ、
網の端の方に、
豚てっちゃんを並べた。
ちなみに、豚てっちゃんとは、
スーパーで売られている、
「こてっちゃん」の、
豚バージョンである。
そして、焼き上がるまでに、
僕は、アイスクリームを、
取りに行く。
全種類を取る。
そして、席に戻ると、
肉を、ひっくり返し、
そして、ご飯を少しと、
唐揚げを1つ、取って来る。
結果、肉が焼けているので、
食べ始める。
肉を、ご飯茶碗に乗せ、
食べる。
そして、
アイスクリームを、一口。
一般常識から言えば、
問題のある行為だと思う。
だから、人と食べる時には、
こんな事はしない。
しかし、僕は、
甘い物も好きなのだ。
そして、肉を食べ、
アイスを食べる事で、
毎回、口直しに成り、
美味しく食べる事が出来る。
この感覚が、世間には通用しない。
それは、仕方の無い事である。
回転寿司で、
初手、ケーキを取るのは、
変な事だと、パパに教えられるまで、
知らなかった。
しかし、今回は、
実質1人なので、
肉と、アイスを交互に食べる。
僕には、天国だった。
そして、少し気に成る事がある。
先程、お爺ちゃんが、
レバーを取っていた。
僕は、それを見ても、
平気だった。
僕は、元々、レバーが好きである。
王将でも、レバニラ炒めを食べる。
しかし、そういう話では無い。
僕は、ヴァンパイア化している。
ハズなのだ。
だから、血を求める。
ハズなのだ。
そして、レバーは、
血を連想させる肉なのだ。
少なくとも、僕は、
その様に認識している。
ところが、お爺ちゃんに、
生食の話を聞いても、
僕に、変化が無かった。
レバーを見た瞬間、
血を連想して、
結果、生で食べたく成る。
そんな状況に成らない。
それが、不思議に感じられた。
もちろん、レバーを見ても、
吸血衝動が湧かない事は、
大変、ありがたい事である。
しかし、これによって、
僕は、益々(ますます)不安に成る。
僕は、本当にヴァンパイアなのか?
その後、僕は、
カルビや、レバーを取り、
そして、うどん用の、お椀に、
アンコを入れ、
ソフトクリームをしぼり、
今度は、肉、アンコ、肉、ソフト、
その段取りで、お腹が一杯に成った。
その後、熱いお茶を入れ、
そこに、少量冷水を入れ、
席に戻り、飲み干し、
食器を、返却口に運んで、
僕の食事は終了した。
その後、隣のダイソーで、
猫関連の、商品を見たが、
買うのは、我慢。
お爺ちゃんは、
クッションケースを買っていた。
その後、ダイソー店内に、
タクシーの運転手さんが、
入って来て、お爺ちゃんを発見。
どうやら、知り合いの様である。
その後、僕の家に到着。
孫が居ると、お金がかかる。
その事を実感しながら、
僕は、お爺ちゃんに、
あらためて、お礼を言った。
お爺ちゃんは、
僕が、お礼を言うと、
心から、うれしそうな顔を、
してくれる。
だから、僕も、うれしく成った。




