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これは魔法の書です。  作者: わおん
1114/2507

1114

僕にとって、


火曜日と、金曜日は、


人殺しの練習日である。



そして、その練習場所は、


お爺ちゃんの家の、倉庫内なので、


周囲からは、僕が何をやっているのか、


見えない。



では、僕は、何をやっているのか?



それは、ウォーキング・スクワットである。



右足を1歩踏み出し、しゃがむ。



しかし、その先には、床ギリギリの所に、


サンドバッグの様なモノが


ロープで、ぶら下がって居る。



そして、僕は、


それを抱え、少し浮かせたら、


元の高さに戻し、手を離し、


1歩下がる。



これで1回。



次は、左足でも、同じ事を行う。



合計20回したら、


キッチンタイマーで、


4分計る。



僕は、Aの母親との殺し合いで、


現実を知った。



僕のパンチで、相手を殺す事など、


まず、不可能である。



小柄こがならな僕の、


ハイキックなど、


現実には、通用しない。



それに対して、


相手を転倒させる行為は、


非常に有効だった。



事実、あの日、


僕は、Aの母親を、


何度か転倒させている。



しかし、最初、


Aの母親の手は、


僕の服に、引っ掛かっていた。



結果、僕は、偶然にも、


Aの母親に馬乗りに成って、


その顔面を殴った。



その為、その後、僕は、


そのパターンで、


倒す、馬乗り、殴る。



この攻撃を、


繰り返してしまった。



それが、間違いだったのだ。



転倒させる事は、


有効である。



しかし、馬乗りや、殴りなどは、


不要であった。



もし、あの時、Aの母親の頭部を、


蹴っていれたら、その一撃で、


Aの母親は、死んでいただろう。



結果的に、


殺さずに済んで良かった。



しかし、あの時、


僕も、Aの母親も、


本気で、殺し合っていたのだ。



場合によっては、


僕は、殺されていたのだ。



あるいは、一生、寝たきりで、


今も、後遺症に、


苦しんでいただろう。



それを、考えた場合、


戦いにおいて、


手加減など、不要なのだ。



頭部を蹴る事が困難でも、


脇腹を蹴れば、


相手の動きは、確実に低下する。



呼吸をする事も、困難に成る。



つまり、馬乗りを選ばず、


蹴りを入れていれば、


僕は、逃げる事も、


出来たのだ。



そうすれば、僕は、


1ヶ月も入院せずに、


済んだのだ。



しかし、それが、


お爺ちゃん体操を、


始めた、切っ掛けである。



当時、僕は、小学4年生、


そんな僕が、現実を見つめ、


必死に考えたリハビリ。



それが、


逆立ち腕立て伏せと、


スクワットと、


懸垂であった。



必要なのは、身体能力なのだ。



当時の僕は、


死に直面した事で、


リアルを知っていた。



相手の攻撃を、かわす。



そんな芸当は、


ルールが存在するから、


成立するのだ。



ボクサーが、


相手の攻撃を、かわせるのは、


それが、ボクシングだからである。



30代の女性が、


待ち伏せて、襲撃してくる。



そんな卑怯ひきょうを、


想定していない。



事実、僕は、


そんなヤツに、


殺されそうに成ったのだ。



その時、必要だったのは、


相手が、こう来たら、


こうする!



そんな方法論では、無かった。



そもそも、そんな事など、


出来ないのだ。



殴られる、つかまれる、蹴られる。



全ては、その様な状態からの、


スタートであり、


こちらは、万全では無い。



だから、練習では出来ても、


本番では出来ない。



現実は、そういう事である。



我々の知識は、


漫画などに、大きな影響を受けている。



しかし、そのたぐいの知識は、


知識と呼ぶには、


あまりにも、お粗末である。



やりの攻撃は、


相手の、ふところに入って・・・



という様な場面。



それを見て、まるで、自分が、


その知識を得た様に思ってしまう。



しかし、現実、


それが生かせるのか?



例えば、ボクサーの、


ストレートを、かわして、


ふところに入り込み、


相手を殴る?



そんな事が、本当に出来るのか?



では、なぜ、


ストレートというパンチが存在する?



普通に考えれば、解る事なのだ。



使うタイミングによって、


それは、有効なのだ。



ところが、漫画では、


その事実は、伝えない。



結果、主人公には出来た。



それをに受けて、


自分が、ワンランク上を、


知っている。



その様な勘違いをしてしまう。



その為、現実を、


理解する必要がある。



相手が、散弾銃を持っていて、


撃ってきたら、


あの日、僕は、死んでいた。



では、普段から、


防弾チョッキや、防弾ヘルメットで、


防御して生きるのか?



と考えると、そんな事は、


不可能である。



つまり、襲撃者が、


過剰な武器を使った場合、


僕には、勝ち目など無いのだ。



それなのに、


漫画を本気にする馬鹿の様に、


経験も無いのに、


ボクサーは、蹴りで倒せる。



そんな事を言っているガキ。



そんな風に、成ってはいけない。



では、武器を持ち歩いては、


どうだろうか?



ナイフなどは、


持ち歩くだけで、


違法である。



しかし、キーホルダーなら?



素手で殴るよりも、


金属を持って、それで殴った方が、


攻撃力は高い。



しかし、そんなモノ、


素早く、取り出せるのか?



まさかの事態。



まさか、Aの母親が、


僕を殺す為に、


僕の家の前で、待って居るなど、


当時の僕は、知らなかった。



「死ね!」と言いながら、


攻撃されても、


まだ、信じられなかった。



それが、現実なのだ。



そもそも、向こうから、


怖そうな人が来た。



そんなタイミングで、


ポケットに手を入れ、


武器の為のキーホルダーを、


準備した場合、


それは、相手に、


何かをさとられる。



本当なら、通過するだけだったのに、


その行為によって、


「おい、お前!」


と、からまれる危険性が生まれる。


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