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これは魔法の書です。  作者: わおん
1113/2509

1113

本心を言えば、


僕は、アマチュア無線部に、


入部届けを出したかった。



しかし、放課後、


入部をせずに、下校した。



今日は、火曜日、


スクワットの日である。



しかし、それは、


表向きの表現で、


本当は、人を殺す為の、


練習をする日である。



その為、僕は、家には、帰らず、


お爺ちゃんの家を目指した。



すると、方向的に、


木戸さんの家の前を、


通る事に成った。



木戸さんは、


僕の隣の席で、


今日、僕へのストレスが原因で、


いて、早退した女子である。



『木戸さんは大丈夫だろうか?


明日から、学校に来れるだろうか?』



いつもの僕なら、


絶対に、素通りする。



しかし、僕は、罪悪感から、


木戸さんの家の呼び鈴を鳴らした。



すると、お母さんが出た。



お母さんは、僕の事を知っている。



だから、僕は、頭を下げて、


今日の事を説明した。



もちろん、ヴァンパイアの事や、


能力の事は話せない。



しかし、僕には、言うベキ事があった。



「京子さんは、僕の事が怖くて、


早退しました」



僕は、自分が恐れられている事を、


自覚している。



しかし、その事に関して、


今まで、同級生に話した事など、


1度も無かった。



でも、言うベキなのだ。



「僕には、呪いの力がある。


そんな噂が広がっています。


そして、小学校時代、


僕に関わって、大ケガをした人も、


大勢居ます。


だから、みんな僕の事を、怖がっています」



僕は、一生懸命に話すと、


声が震え、泣きそうに成ってしまう。



しかし、それでも、


恥ずかしがって居る場合では無い。



木戸さんを、守る必要があるのだ。



だから、僕は、続けた。



「僕には、呪いの能力などありません。


でも、それでも、木戸さんが、


僕の事を怖がる気持ちは、解ります。


だから、あえて言います。


もし、僕の呪いの能力があっても、


木戸さんの様な誠実で、弱者に親切な人を、


呪う事など、絶対にありません」



木戸さんの、お母さんは、


そこまで聞くと、


僕に待つ様に伝え、


木戸さんを呼んで戻って来た。



だから、僕は、木戸さんに話した。



「僕は、あの事件の時、


転校する様に言われたんだ。


でも、お父さんが、夢の我が家を、


建てた直後だったんだ。


だから、僕は、転校したいなんて、


言えなかった。」



この時、僕は、もう泣いていた。



「木戸さんは、今日、授業中の吐いた事で、


明日、学校に行くのが、イヤかも知れない。


でも、そんな事で、木戸さんの将来に、


悪い影響が出るのは、我慢出来ない。


僕の勝手だけど、僕は、


お父さんの家を守りたい、


だから転校は出来ない。


だから、木戸さんが、学校に来たら、


僕に会う事に成る。


それが怖い事も、知っている。


でも、僕は、木戸さんを、


呪ったり、ケガをさせる事なんて、


絶対にしない。


だから、これからも、


学校に来て欲しい」



ここで、僕は限界に達した。



だから、僕は、


「ごめんなさい」


そう言い残すと、


その場を走り去った。



そして、学区外に出て、


それでも、僕は、走り続けた。



息が切れて、苦しいが、


僕は、必死に走って、


お爺ちゃんの家を目指した。



到着後、


僕は、涙を拭いて、


必死に走って来た事を、


お爺ちゃんに、アピールすると、


倉庫に向かった。



この倉庫は、大型トラックを3台、


とめる事が出来る、広さがある。



ドッジボールコートよりも、


少し大きい。



それが、お爺ちゃんの家の、


庭に建って居るのだ。



母方の、お爺ちゃんの家は、


代々、寝屋川で、農業を行っていた。



50年前は、


2キロ先からでも、


現在の、寝屋川市駅が見えたそうだ。



ちなみに、現在の寝屋川駅は、


2階にあるのだが、


当時は、地面にあったらしい。



それが、2キロ先から見えたのだ。



つまり、それだけ、


何も無かったのだ。



そんな土地で、農業を行っていたのが、


お爺ちゃんの家系だった。



当時は、蓮根れんこん畑や、


牛の飼育小屋もあったらしい。



牛は、畑を耕すのに使ったのだ。



そんな、お爺ちゃんの家は、


大地主であった。



その後、区画整備が始まり。



寝屋川市が、


住宅街に成って行く中、


道に成る土地は、国に売り、


残りの土地には、


アパートや、銭湯を建てた。



そして、月日は流れ、


バブルの頃、土地の値段が、


無茶苦茶、高騰こうとうしていた時、


それらの、多くの土地を、売り払った。



結果、多くの税金を払う事に成ったが、


それでも、宝クジの1等、


数回分の利益を得た。



ちなみに、僕のパパが、


新築一戸建てのあるじに成れたのは、


お爺ちゃんの土地を、


格安で得た事にある。



そして、家を建てる費用も、


銀行などに借りる事なく、


お爺ちゃんに、無利子で借りたのだ。



そうでなければ、


ファミコン世代の、


普通のサラリーマンが、


庭付き一戸建てを建てる事など、


不可能である。



そんな、お爺ちゃんの家は、


とても大きく、


元々、農家だった事もあり、


巨大な倉庫がある。



しかし、今は、引退したので、


倉庫は、使っていない。



だから、僕が、使っている。



お爺ちゃんも、


お婆ちゃんも、


僕が、人殺しの練習をしている事は、


知っている。



その上で、出来る限りの、


協力をして、くれているのだ。



ちなみに、今、


お婆ちゃんは、僕の家で、


ネコ太郎の世話係りをやっている。



その為、今日は、


お爺ちゃんしかいない。



そんな訳で、


本日、火曜日、


表現上は、スクワットの日の、


お爺ちゃん体操が始まった。


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