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これは魔法の書です。  作者: わおん
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一般論として、保護した猫に、


名前を付けるのは、危険である。



まだ、野良猫と決まった訳では無い。


明日、飼い主が見つかるかも、知れない。



その可能性を考えた場合、


保護した人は、


その猫を、一時的に、保護している。



その認識が必要なのだ。



つまり、その猫に、


心をうばわれては、いけない。



しかし、そんな事を守れる人間が、


猫を保護するだろうか?



ちなみに、事実として、


我が家の子猫は、野良猫であり、


飼い主など、存在しない。



僕が、発見した時には、


瀕死ひんしであった。



そして、もし、この子猫が、


元気であっても、


飼い主の家から、脱走できるほど、


成長していない。



そして僕には、


眷属から、情報を得る事ができる。



その様な訳で、


この子猫が、野良の子である事は、


明白であった。



しかし、


両親は、そんな事など知らない。



ところが、2人は、


子猫にメロメロであり、


自分たちで飼う気、満々である。



結果、この子猫は、


ネコ太郎と成った。



パパが、冗談で読んだら、


返事をしたのだ。



その後、別の名前を読んでも、


返事をしない。



これは、僕の指示だったのだが、


この結果、パパが冗談で言った名前、


ネコ太郎が、この子の名前に成った。



そんな訳で、ネコ太郎は、


パパとママに、接待せったいを続けた。



1発でトイレを覚え。



パパが、爪研ぎを見ると、


「パパさん、見てて下さいよ」


と得意気に、爪を研ぐ。



ママが、ネコじゃらしを持つと、


「そっ、それは何だ・・・」


という様な好奇心を見せ、


ママを楽しませた。



その後は、遊んでいる最中、


立ったまま寝落ち。



そんなイベントも行い。



その日は、無事に終了した。



で、翌朝。



両親は、緊急会議である。



結果、早朝から、


お婆ちゃんが、家に来た。



ママ側の、お婆ちゃんである。



ママ側の、お爺ちゃんの家は、


我が家から、徒歩20分の距離にある。



その為、何かあったら、


お婆ちゃんが、来てくれるのだ。



僕の両親は共働きなので、


お婆ちゃんが、ネコ太郎の、


世話に来たのだ。



で、僕は・・・



昨日、僕は、


不登校に成る事を決意した。



それは、覚えている。



ちなみに、ネコ太郎が居る事で、


僕は、家に居る間、


ヴァンパイアの事を、


1度も忘れなかった。



その為、僕が、


学校に行くリスクも、


充分に理解出来る。



もし、人前で、ケガをして、


その驚異的な回復を、目撃されたら?



そんな事を考えた場合、


藤崎さんの事とは別に、


僕は、学校に行くベキでは無い。



その様に思う。



しかし、問題はネコ太郎である。



今日、僕が、学校に行く事を、


こばんだ場合。



それは、ネコ太郎が原因。



その様に思われる。



では、僕が、


両親に、藤崎さんの事を説明して、


学校に行く事がイヤだと伝えた場合、


一体、どう成る?



藤崎さんが、僕を中二くんと呼ぶ。



それを、イヤがっても、


藤崎さんは、改善しない。



その事実を、両親に伝えた場合、


両親は、心を痛める。



僕の名前は、誰の責任でも無い。



しかし、僕は、この名前が原因で、


Aに侮辱され、


Aの母親に、殺されそうに成り、


Aの父親に、人権問題で、


圧力をかけられた。



そして、僕は、まだ、


その時の、心の傷が消えていない。



だから、僕が、


学校に行く事を、イヤがれば、


両親は、僕の事を考え、


学校に行く必要は無い。



その様に判断する。



それは、僕にとって、


とても、悲しい事である。



では、藤崎さんの事を無しで、


今日は、学校を休む・・・



それは、どうなのか?



両親だって、ネコ太郎が可愛い。



しかし、仕事に行くのだ。



ところが、僕は、学生なので、


サボる事が出来る。



これは、卑怯ひきょうである。



だから、僕は、


ネコ太郎に、良い子にしておけ。



そんな、漠然ばくぜんとして指示を出し。



学校へと向かった。



『良い子にしておけ?』



子猫の知能で、それが、


どこまで実現出来るのか?



そんな不安を感じつつも、


今日も、曲がり角を出た瞬間、


藤崎さんが、横を歩いていた。



で、藤崎さんは、


僕の事を何と呼ぶのか?



今後、僕の名前で呼んで、


僕を不快にさせたら、


僕は、藤崎さんをボコボコにする。



その事は、昨日、伝えてある。



つまり、流石さすがの藤崎さんも、


僕の名前は呼べない。



ハズなのだ。



すると、藤崎さんは、


「ねえ、中條中二くん、私ね、


昨日から、子猫を保護しているの」


と言ったのだ。



予測は出来たが、


フルネームである。



しかし、問題は、


そこでは無い。



藤崎さんも、子猫を拾ったのだ。



だから僕は、思わず。


「えっ、どんな猫?」と聞いてしまった。



すると、藤崎さんは、


うれしそうに、


「中條中二くんは、猫が好きなの?」と、


僕の顔を、のぞき込んで来る。



『どっ、どうする・・・


僕も、子猫を拾った事を話すか?』



しかし、そんな事をしたら、


話が盛り上がり、


藤崎さんと、会話を続ける事に成る。



だから、僕は、


通称・事務的対応拳を使い。



「野良猫の、子猫の場合、


その多くは、生まれながらに、


病気を持っていて・・・」



と、昨日、ペットショップで、


教えてもらった事を、


そのまま、藤崎さんに説明した。



ちなみに、ペットショップ夫婦は、


僕たちを、心配して、


その事実を教えてくれたのだ。



保護した猫は、


すぐに、動物病院に連れて行き、


検査を受けさせる。



飼う、飼えないは、


それからに成る。



その為、ペットショップ夫婦は、


僕たちに、無理な買い物は、


させなかった。


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