秘宝の本当の力9
呪いの精剣エクスカリバー。その言葉の、本当の意味は分からずとも、どこか冷めたように、理解した表情をみせるアーサー王。ローションは、そんなアーサー王に、精剣エクスカリバーが、呪いの精剣エクスカリバーと呼ばれる本当の、意味を話す。
ローション:「アーサー王、その、表情は全てを理解せずとも、何か知っているんだろう。それはそうだろう。精剣エクスカリバーを操るのは、アーサー王、君なのだから。」そう言って、一呼吸置いてから、ローションは話しを続けた。
ローション:「アーサー王が身にまとう、精剣エクスカリバー。これは、他の秘宝とは、比べものにはならない、ずば抜けた力が込められておるんだ。双頭バイブとの戦いで、それは、アーサー王、君が1番理解しているはずだよ。」ローションに、そう言われアーサー王は、双頭バイブとの戦いの時を思い出した。双頭バイブの魔法にボロボロにやられていた自分。なのに、不思議なことにも、気力も体力もなくなりかけた時に、己の体に何かが宿った様な感触があったのを思い出した。自分の体に何かが宿った様な感触。分かりやすく言うと、何かが自分の体を乗っ取ったような感触。
ローション:「やはり、心当たりがあるようだね。君のもつ精剣エクスカリバーは、人が扱わなくとも、魔物を倒せる程の、力をもつんだ。.....いや。魔物を飲み込む。.......そう言った方が的確かもしれない。私が、秘宝を手に入れるのを諦めたというのもそれが原因なんだよ。私は、秘宝を扱えるような、君達のように選ばれた人材ではない。そんな私が、秘宝、精剣エクスカリバーを手にしたところで、........いつかは、精剣エクスカリバーの力が、強力すぎるがゆえに、殺されてしまうんだよ.......。精剣エクスカリバーは、秘宝を操る者が、魔物を倒せば倒す程力をつよくする。そしていつかは操る者ですら制御がつかないほどの力を手に入れる。.......それが、精剣エクスカリバーが、呪いの精剣エクスカリバーと呼ばれる本当の意味なんだよ。」と、ローションが言い終えた時、扉が開きバギナが部屋へと入ってきた。
バギナ:「アーサー王様。アーサー王様は、......知っておられたのですか?」と入ってくるなり、アーサー王に問いかける。アーサー王は、開き直ったようにバギナへと返す。
アーサー王:「バギナ、聞いてたのか。......大体の事は、知っていたさ。だけど、これは俺の。.......そう、ペニヌ族の長としての俺の、運命なんだ。」するとバギナが、
バギナ:「あなたは、自分の命が惜しくないのですか?.......あなたはペニヌ族の長である前に、1人の人なのですよ?そこまでして、魔王にこだわる理由があるのですか?」と、バギナはこの旅すらも否定するかのような、言葉をアーサー王に投げかけた。アーサー王は、そんなバギナに、
アーサー王:「バギナ、ありがとう。お前の気持ちは嬉しいよ。だけど。.......俺は、覚悟は出来てる。覚悟が出来てないなら、チブサや、バギナを旅に連れてったりしないぜ。この事は、チブサにはまだ黙っていてくれないか?チブサには、時期をみて俺から話したいんだ。悪いな。」そう言って、アーサー王は部屋から出て行った。そして、バギナも、ローションに黙ったまま頭をさげて部屋をでていったのであった。




