秘宝の本当の力1
倒れこんだアーサー王の顔を、そっと、自分の膝の上にのせるチブサ姫。そしてチブサ姫は声を振り絞った。
チブサ姫:「アーサー王様?......アーサー王様?」声にならないほどの小さい声でアーサー王の名前をよぶチブサ姫。そのチブサ姫の目からこぼれる涙がポタポタと、アーサー王の顔に落ちていく。
バギナがアーサー王の胸に手を当てる。
バギナ:「チブサ姫様。大丈夫です。眠っているだけのようです。」その言葉をきいても、チブサ姫の涙はすぐには止まらなかった。涙がポタポタと落ちる感触に気付いたのか、ゆっくりとアーサー王が目をあけた。すると、チブサ姫とバギナは、アーサー王に向かって「申し訳ありませんでした。」と謝った。その言葉を聞いたアーサー王は、2人をみてニコッと笑顔をみせた。そして涙を流すチブサ姫の頭に、血だらけの腕をそっと伸ばし、優しく撫でるのであった。バギナがアーサー王に、
バギナ:「アーサー王様、立てますか?」と聞くと、立ち上がろうとはするが、まだ1人では立てない。
チブサ姫とバギナに肩を借りて立ちあがり、城に来る途中に休んだ洞穴を目指すことにした。なんとか洞穴まで辿りつくと、チブサ姫はそっとアーサー王を自分の膝の上に寝かせた。アーサー王が眠りについたあと、バギナがチブサ姫にそっと話しをはじめた。
バギナ:「.......チブサ姫様。これはまだハッキリとした事はわからないのですが。」と言うと、チブサ姫はバギナの話しに、そっと耳を傾けた。
バギナ:「私がタンポン星で、先祖バギナの日記を読んでいると少し気になる事が書いてあったのです......。」
チブサ姫:「気になる事......ですか?」
バギナ:「はい。先祖バギナの日記には、秘宝、精剣エクスカリバーの別の呼び名が書いてあったのです。」
チブサ姫:「......別の......呼び名ですか?」
バギナ:「......はい。精剣エクスカリバー、又の名を.....呪いの精剣エクスカリバーと書いていたのです。」
チブサ姫:「......どういう意味があって......そう呼ばれるのですか?」
バギナ:「残念ながら、日記にはそれだけしか.....。ですが、その秘宝を自ら操るアーサー王様なら知っているかもしれません。その事についてアーサー王様に聞いてみますか?」そうチブサ姫にきくと、
チブサ姫:「......いいえ。アーサー王様なら、何かあるなら自分から言ってくれるはずです。たとえ、違ったとしても私はアーサー王様を信じます。」そう言って、膝の上で眠るアーサー王の顔を見つめた。バギナはそんなチブサ姫に、
バギナ:「そうですね。私もチブサ姫とおなじように、信じます。」と言ってチブサ姫をみて微笑みかけた。




