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第3章 第4話 (買い物の日)(後編)

心地よさを感じながら、再び古い服に着替えるために試着室へと戻った。腕には新しい冒険者の衣装と、日常使いのためのカジュアルな着替えを二着抱えて出てきた。中央のカウンターへ向かい、レジの女性の目の前の木製テーブルの上にすべてを置いた。


店員は一品一品確認しながら数え上げ、プロの微笑みを浮かべて顔を上げた。


店員:「全部で十点ですね?」


サム:「はい、そうです」


店員:「かしこまりました。合計で銀貨200枚となります」


サムはポケットに手を突っ込み、リョウから受け取った眩い金貨を取り出すと、控えめにカウンターの上に置いた。貴金属を目にした瞬間、店員たちの目が丸くなった。レジの女性はすぐに金貨を受け取るとお釣りを計算し始め、カウンターから溢れんばかりの巨大で喧噪を立てる銀貨の山を押し返してきた。


サムは山積みの金属を前に凍りつき、これをどこに仕舞えばいいのか分からず呆然とした。ただ、気まずそうに苦笑いを漏らすことしかできなかった。


サム:「へへ……はは……これはすごいな」


店員:「お釣りでございます。お買い上げありがとうございました」


サムは困惑しながら周囲を見渡し、迅速な解決策を探した。やがて近くの展示架けに掛けられた頑丈な革のバッグが目に留まった。それを素早く手に取ると、女性に見せた。


サム:「待ってください! このバッグも売ってください!」


店員:「かしこまりました」


女性は山の中から数枚の銀貨を回収してバッグ代を精算し、商品を差し出した。サムは安堵の息を漏らして受け取った。


サム:「ありがとうございます」


辛抱強く、重く安全になるまで新しい革バッグの中にすべての銀貨を詰め込んでいった。それから新しい服の入った箱を取り、腕に抱えると、笑顔で店の従業員たちに別れを告げた。


サム:「それじゃあ! ありがとうございました!」


サムは輝く陽光の下へと飛び出し、爽快な気分で道を歩み始めた。新調した衣装を早くリョウに見せたくて仕方がなかった。


サムが試着室で騒動を巻き起こしている頃、リョウは商業の喧騒から少し離れた通りを進んでいた。その手には、前夜に自ら描き上げた極めて緻密なスケッチと設計図の束が握られていた。地球での前世の記憶に基づく、機能的かつミリタリーな要素を取り入れた、補強縫製と隠しポケットを備えたスタイリッシュな衣装デザインだった。


二分ほど歩くと、つつましい佇まいの店舗の前で足を止めた。中心街の大型店とは異なり、ショーウィンドウに完成品を並べてはおらず、木製の入口の看板にはシンプルにこう書かれていた――『仕立て・オーダーメイドの店』。


リョウは扉を押し開けた。店内にはリネン、生糸、革の香りが漂っていた。頭上で頭上の鈴が涼やかに鳴ると、カウンターの奥から茶髪の長い髪と茶色の瞳を持つ同年代の少女が、控えめな微笑みを浮かべて出てきた。


少女:「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」


リョウ:「おはよう。非常に厳密な仕様で服を仕立ててほしいんだ」


少女:「かしこまりませ。こちらへどうぞ」


少女は彼を足早に奥の作業場へと案内した。そこは大きな窓から光が差し込み、頑丈な体つきの男性が作業に没頭していた。手にはタコがあり、整えられた髭を蓄えた男が、木製の織機を集中して操作していた。


少女:「お父さん……お父さん、ごめんなさい。特別なお客様よ」


仕立て屋は織機の動きを止め、鼻の上の眼鏡を外すと、リョウを上から下まで観察した。少年の隙のない立ち姿と無表情な瞳を見て、職人らしい真剣な態度に切り替えた。


仕立て屋:「採寸して服を作ってほしいのかい、少年?」


リョウ:「そうだ。このデザイン通りに仕立ててほしい。日常用が十着、旅用の補強仕様が十着、合計二十着だ」


リョウはホコリの払われた裁断台の上に図面を広げた。仕立て屋は受け取り、批評的な目で吟味し始めた。ページをめくるにつれ、その眉が跳ね上がり、驚愕の光が瞳を駆け抜けた。パターン、縫製の配置、布地の効率的な使用法――どれもが革新的で、これほど完璧で現代的な設計図など見たことがなかった。


仕立て屋:「これは……極めて綿密な仕事だな。二十着か……お前の身長、体格、そして要求されている補強の細かさを考慮すると、材料費と工賃で合計銀貨300枚にはなる。この規模の仕事としては適正価格だ」


リョウは眉一つ動かさなかった。迷う素振りすら見せずポケットに手を差し入れると、二枚の眩い純金貨を取り出し、裁断台の上に置いた。貴金属の輝きが使い古された木台を照らし出した。


リョウ:「これで足りるはずだ」


仕立て屋は生唾を飲み込んだ。金貨二枚は銀貨400枚に相当する。依頼費用を大幅に超過し、絶対的な優先権を保証する破格の金額だった。男は深い敬意を込めて金貨を受け取った。


仕立て屋:「分かった……これならお釣りが出るほどだ。すぐに採寸するからこちらへ来なさい」


リョウは隣接する小さな試着室へと彼に従った。リネンのメジャーを使い、仕立て屋は肩幅、腕の長さ、胸囲、脚の長さを素早く測っていった。職人の長年の経験を感じさせる、迅速かつ静かな作業だった。


仕立て屋:「よし、これで必要なデータは揃った。二十着の衣装は金曜の朝までに間違いなく仕上げておくよ」


リョウ:「感謝する」


仕立て屋は試着室のカーテンから顔を出し、色糸を整理していた娘を呼んだ。


仕立て屋:「お前、カウンターへ行ってこの方にお釣りを渡しておいで。ちょうど銀貨100枚だ」


少女は素早く頷き、金庫に向かうと100枚の銀貨がジャラジャラと音を立てる小さな布袋を持って戻り、お辞儀とともにリョウに手渡した。


少女:「お釣りでございます」


リョウ:「ありがとう」


リョウは袋を受け取ってベルトに固定し、出口へと歩き出した。しかし、手がドアノブに触れた瞬間、ピタリと足を止めた。ゆっくりと振り返り、再び織機に向かおうとしていた仕立て屋に分析的な視線を向けた。


リョウ:「一つ質問がある。あんた方はこの村のギルドや貴族、特定の商人専属で働いているのか?」


仕立て屋は質問の意図に驚き、首を横に振った。


仕立て屋:「いや。うちは完全に独立した工房だ。この扉から入ってくる地元の依頼だけで食っている。誰に義理を立てる必要もない」


リョウは冷ややかな満足の笑みを浮かべた。おあつらえ向きの状況だった。


リョウ:「俺専属で働く気はないか? デザインは俺が定期的に提供する。一部は俺のブランドとして一般向けに販売し、一部は俺や身内の専用とする。専属契約と口外無用の条件として、毎月固定で金貨3枚を支払う」


作業場が静まり返った。少女は手にしていた糸を落とし、仕立て屋は口を微かに開けたまま呆然と立ち尽くした。月金貨3枚という金額は異常なまでに破格だった。この村で店が一丸となって半年間死に物狂いで働いて稼ぐ額より多かった。


仕立て屋:「つ……月金貨3枚だと……? 喉から手が出るほど魅力的な提案だがね、坊主……お前のような子供がそれほどの資金を継続して用意できるとは信じがたい。冗談ではないとどう証明する?」


リョウは取り乱すことなく、威厳を放つ真剣な眼差しで彼を見つめ返した。


リョウ:「金曜の朝、二十着の衣装を受け取りに来た際、最初の月給を前払いして契約を正式に交わす。受けるか、それとも今まで通りその日 didn't の依頼で食いつなぐか?」


仕立て屋は娘を見つめ、テーブルの上の革新的なデザインを見、最後にリョウの瞳にある絶対的な自信を見つめた。この申し出を拒否すれば、人生最大の過ちを犯すことになると直感した。


仕立て屋:「分かった……金曜日に前払いを連れてくるなら、専属契約を結ぼう。お前のために働くのは光栄だ」


リョウは微かに頷き、最初の商業的買収の成果に満足した。踵を返し、店の扉を押し開けると、背を向けたまま右手を上げて応えた。


リョウ:「ではな。金曜日に」


リョウが通りへ出ると再び鈴が鳴り、後に残された仕立て屋は動揺しながらも、自分たちの人生と商売が永遠に変わろうとしていることを確信していた。


リョウは村の通りを歩き続けた。ポケットに手を突っ込み、最後に残った一枚の金貨を取り出すと、陽光にかざして眺めた。脳内で今朝の支出を計算し始めた。


リョウ:(白蛇の洞窟から回収したのは正確に金貨十五枚……十枚をシスター・マリアに渡して孤児院の将来を確保し、手元には五枚残した。その五枚のうち、一枚をサムの服代に、一枚をドワーフのトーリンに剣のメンテナンス代として、二枚を仕立て屋に専用衣装代として支払った。残るは一枚か……)


リョウは諦めの籠もった長い溜息を吐き出した。


リョウ:「ハァ……本物の金ってのは煙のように消えていくな」


最後の金貨を仕舞うと、背中と肩に不快な冷気を感じた。頭を少し巡らせると、Tシャツの上部がかなり湿っていることに気づいた。シャワーで濡れたままの、乾いていないボサボサの長い黒髪が、布地に雫を垂らしていたのだ。


リョウ:「サムを探す前に、今日最後にやるべきはこの頭の惨状を整えることだな」


意を決したリョウは、理髪店を探して通り沿いの看板に目を光らせながら歩みを進めた。裏通りを数分探した末、入口に青銅のハサミが描かれた小さな店舗を見つけた。扉を押すと、ユーカリのローション、タルク、そして革の香りが彼を迎えた。


木と金属で作られた重厚な椅子の後ろには、頬骨の張った男が立っていた。ピッタリとしたダーク革のエプロンを身につけ、端が丸まった完璧に整えられた髭を蓄えていた。リョウが入ってくるのを目にすると、理髪師の目が大きく見開かれ、少年の圧倒的だが手入れの行き届いていない頭髪にすぐさま視線が注がれた。


理髪師:「おおおっ! なんという絶景が私の目に飛び込んできたのでしょう!」男は演劇のような熱量で手を合わせた。「これほど長く、豊かで美しい髪が、私の手で彫刻されるのを待っているとは! 本当に光栄です、少年! さあ、すぐに椅子におかけなさい!」


リョウは静かな足取りで進み、重厚な椅子に腰かけた。しかし、男が保護クロスをかける隙すら与えず、射抜くような冷たい視線と議論を許さぬ声で制した。


リョウ:「勘違いするな。短く切りに来たわけじゃない。梳かして不揃いにしてほしいだけだ。だが、全体の長さは一センチたりとも変えるな」


理髪師はハサミを宙で止めたまま、困惑して瞬きをした。


理髪師:「不揃い……? 具体的にどういう意味ですか、坊っちゃん?」


リョウは目の前の大きな鏡に映る自分の姿を指差し、濡れた毛束に指を通しながら意図を説明した。


リョウ:「質感を出して、ラフなレイヤーを入れてほしい。後ろのベースの長さには手を付けるな、腰の下まで流れるままでいい。だがトップとサイドは段階的に長さを変えて切れ。顔を縁取る長めの毛束を残しつつ、反抗的に跳ねる短めの毛束を混ぜろ。その短めの毛先は内や外に微かに巻いて、計算し尽くされた無造作なボリューム感を作れ。だが警告しておくが、髪全体の長さを一センチでも詰めることは許さん。作業するのはその不揃いなレイヤーの毛束だけだ」


リョウの厳格な制限を聞き、理髪師の顔は一気に萎んだ。先ほどの興奮は一瞬で消え去り、脳内ではその膨大な頭髪を根本からバッサリと切り落とし、床に落ちる毛束を見て快感と満足感に浸る自分を想像していたのだ。


理髪師:「あぁ……ご要望はそれだけですか?」深い落胆のトーンで尋ね、ハサミを下ろした。


リョウ:「いや。徹底的に梳かして完全に絡まりを解け。不揃いなカットが終わったら、具体的にどんな髪型にセットし、どう構造化するか指示する」


理髪師は諦めの溜息を吐いたが、リョウの瞳にある真剣さと、ポケットから響く金属音の確実な報酬を感じ取り、プロの態度を取り戻した。上質な木製コームと水のスプレーを手に取り、作業の準備を整えた。


こうして旅立ちの前の最後の立ち寄りが始まった――彼の肉体的な外見において最も重要で象徴的な要素である、あの象徴的な黒髪を造形し洗練させる瞬間が。


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