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序章 3

 はたしてマリアベルの諫言はまるで効果がなかったようだ。


 アリスティアとアルフレッドを始めとする殿方たちとの距離感は親密さを増すばかり。それと比例するように彼女の評判も、彼女を取り巻くアルフレッドたちの評判も下降の一途を辿っている。


 だが彼らがそのことに気づく様子は見えない。いや、わざと見ない振りをしているのだろうか。

 恋は盲目とはよく言ったものだ。


「……………」


 マリアベルは王宮の図書室の窓から見える中庭の様子をひっそりと見守る。


 そこではアリスティアを中心に取り囲むアルフレッドたちの姿がある。


 アルフレッドが優しく微笑んでアリスティアと話している。あのような表情を自分の前では見せたことがない。

 ヴォルテールが愉快そうに腹を抱えて笑っている。彼が弾むように笑うなんて知らなかった。

 ケイネスが愛おしそうにアリスティアを見つめている。年相応の恋する少年の瞳をする男だったなんて思ってもいなかった。

 騎士団の期待のルーキーも、魔導院の若き天才もそれぞれアリスティアへと並みならぬ想いを抱えているのが見て取れる。


 マリアベルは小さくため息をつく。


 別に構わないのだ。

 彼らが、アルフレッドが誰を想おうがマリアベルには止める権利がないと思っている。なぜならマリアベルはアルフレッドの意思など関係なしに定められた婚約者であるのだから。


 ましてやマリアベルは表情のない常に暗い顔をした可愛げのない女。あれだけクルクルと目まぐるしく多彩な表情を見せるアリスティアと並べば余計にアリスティアが可愛くも思えよう。


 ささやかな棘が突き刺さったような、大騒ぎするほどではないけれども無視するには気持ちが悪い痛みがマリアベルを苦しめたけれど、今マリアベルにとってそんなことはどうでもよかった。


 それよりもずっと危惧していることがある。

 坂道を転がり落ちるように下がり続けるアリスティアの評判と一緒に雪玉のように膨らみ続ける令嬢たちの嫌悪と妬心。それらはすでに悪意に変わってアリスティアを害するようになっていた。


 根の葉もない悪意の噂話と陰口は当然。彼女のことを無視し、言いがかりをつけて茶会やサロンから締め出す。アリスティアの私物を壊したり、身体的な暴力まであったとも噂に聞いた。


 苛烈していく悪意。これ以上の間違いが起こってほしくなくて、マリアベルは何度もアリスティアに、アルフレッドたちに「身分相応の振る舞いを」「適正な距離感を」と訴え続けた。


 一方で令嬢たちの暴力等を見咎めれば自らの品位を貶める行為はよくないと注意した。


 けれどもそんなマリアベルの努力はまったくの無意味だった。

 それもこれも変わらないアリスティアの態度が令嬢たちの妬心を増長させているのだ。何度その態度を改めるように厳しく注意しても直す気配を見せない。


 ここまで来るとわざとなのだと確信せざるを得ない。彼女はアルフレッドたちの気を引くためにわざと令嬢たちを挑発して貴族社会に虐げられる哀れな男爵令嬢を演出している。


 と、ふと窓越しに遠く見守っていたアリスティアがマリアベルの視線に気がついたのか、こちらを見上げた。


 くす、と彼女の口角が上がる。

 明らかに勝ち誇ってほくそ笑むアリスティアに、マリアベルはため息をついて窓辺から離れた。


 わかりやすい挑発に乗ってやるほどマリアベルは愚かではない。


「あっ……!」


 図書室を出て、この陰鬱な気持ちをどこで発散しようかと悩んだ時、ふと廊下を駆けていた誰かと思いっきりぶつかった。


 駆けていた人物はよほど慌てて、スピードを出して走っていたのだろう。お互いに倒れ込むほどに転んで、マリアベルは地面にぶつけた腰をさすりながらぶつかってきた人物を見た。


「ダリア様……?」


 名を呼べば、倒れ込んでいた彼女はハッと真っ青な顔でマリアベルを見た。

 彼女のただならぬ様子にマリアベルはどうしたと声をかけようとして、彼女の手元に首飾りが落ちていることに気がついた。


 繊細な金細工は折れてひしゃげ、嵌め込まれた石は砕け散っている。

 ぶつかった衝撃で壊れたにしてはひしゃげ方がいびつなそれを見つめていれば、ダリアが慌ててマリアベルの視線を遮るようにそれを拾い上げて隠すように胸に抱いた。


「……ダリア様、それは」

「……言わないで、お義姉様」


 いつも明るい彼女にしてはとても暗い声だった。

 彼女はひどい顔色のまま、指先が白くなるほどに壊れた首飾りを握りしめている。


「言わないで。お願い。してはいけないことだってわかってはいるの。でも……でも私、どうしても許せなくて……!」


 絞り出すような哀哭に彼女が握りしめる首飾りが何なのかを思い出した。

 あの首飾りはアリスティアがいつも身につけていたものだ。


「ヴォルテール様は私の婚約者なのよ。なのにどうして……どうしてあんな女ばかり……! どうして……!」

「ダリア様……」


 彼女の見開いた目が真っ赤なのは怒りだけのせいではないだろう。


 彼女はずっとヴォルテールのことだけを見て追いかけてきた。彼のことだけを恋慕って今日までを生きてきた。

 彼女の中でヴォルテールがどのような存在なのか、間近で見てきたマリアベルには彼女がどれほど深い苦しみの中にいるのか察せて胸が痛んだ。


「弟が申し訳ありません。貴女をこんなに傷つけることになってしまうなんて……」

「違う、違うのよ、お義姉様。ヴォルテール様は……ヴォルテール様のせいでは……あの女がいけないの。あの女がたぶらかすから、ヴォルテール様も気が迷っておられるの……! あの女が…………」


 ダリアの瞳に大粒の涙が溢れる。


 しゃくりをあげて泣き出す彼女をマリアベル思わず抱きしめた。

 するとマリアベルにしがみついてダリアは声をあげて泣いた。


 彼女の頭を優しく撫でてあやす。昔、遠い記憶で母がしてくれたように。

 そうしてダリアがひとしきり泣いて落ち着いた頃、マリアベルは彼女のことを離した。


「もう落ち着かれましたか?」

「ええ……ごめんなさい。ありがとう、お義姉様」


 ダリアの顔を覗き込むと目元を真っ赤に腫らした彼女が小さく首を振った。

 それから彼女は握りしめていた壊れた首飾りを見下ろして陰鬱に微笑む。


「……馬鹿なことをしたわ。ヴォルテール様に知られたらまた嫌われてしまうわね……」


 自嘲するダリアを見つめていたマリアベルはふとそっと彼女の手に自分の手を重ねるようにしてその首飾りに触れた。


「ダリア様、この首飾りを壊したのはわたくしですわ」

「……え?」


 唐突なマリアベルの申し出にダリアが呆気に取られてマリアベルの顔を見つめる。

 マリアベルはその隙に彼女の手から壊れた首飾りを取り上げて自分の胸に握りしめた。


「クロフォード侯爵家にふさわしくないあの方に入れ込むヴォルテールを許せなくて、悪意を持ってテレーズ男爵令嬢の首飾りを壊したのはこのわたくし。そういうことにいたしましょう」

「で、でもそれではお義姉様が……!」

「構いません。元々わたくしは弟に嫌われております。これ以上嫌われようがありませんわ」

「そんな……っ、ですがそれが王太子殿下のお耳に入ったら……!」

「それでも構わないのです」


 目を剥いて慌てるダリアにマリアベルは優しく言う。


 元々アルフレッドは自分のことなど眼中になかった。多少の努力や技量は認めてくれていたかもしれないが、それでもマリアベル自身にはまるで興味を持ってくれなかった。


 ゼロがマイナスに傾くことくらい大した差ではない。


「いっそのこと、嫌われてしまった方が清々しいかもしれませんわ」


 今まで何の興味も持ってくれなかった婚約者が自分を軽蔑して嫌い、憎む。たとえその気持ちが好意と正反対のものだったとしても、彼の目にようやく留まれるのだと想像したらあまりに滑稽で愉快な気持ちになった。


 まるで道化のよう。

 それでも彼の気持ちがもらえるとかすかな喜びを感じる自分に、マリアベルは初めてアルフレッドに対する仄暗い恋心を自覚した。


 アリスティアとアルフレッドが並んでいるのを前にするとじわじわと浸食するように迫ってくる不快感の正体はやはり嫉妬と羨望だったのだと知れて、マリアベルは内心で自分も人だったのだなと笑ってしまった。


「お義姉様……」

「わたくしは大丈夫です。それよりもダリア様が弟との仲を今まで以上に悪化させる方が心配なのです。だからどうかこの罪はわたくしにお譲りください」


 心配そうに見上げるダリアに、マリアベルは真摯に訴えかけた。

 ダリアは迷うように俯き、長く沈黙した後でやがて壊れた首飾りを握るマリアベルの手に自らの手を重ねて、マリアベルをじっと見上げた。


「……わかりました。この罪、お義姉様にお預けいたします。だからどうか……どうかお忘れにならないで。お義姉様が私を案じてくださるように、私もお義姉様のことを案じております」

「ありがとう、ダリア様。これは二人だけの生涯の秘密ですね」


 泣き腫らした目で見上げるダリアに向けて、果たして自分は上手く笑いかけられただろうか。



 ・ ・ ・ ・ ・



「姉上」


 ダリアから壊れた首飾りを受け取った日から数日後のことだ。

 ふと剣呑な声で呼び止められたマリアベルはそちらを振り返った。


 そこには想像通りの人物が指が白くなるまで拳を握りしめて立っている。

 まだ幼さの残る顔立ちの鋼色の髪の少年。少年から青年への成長途中である愛らしさと凛々しさの両立する顔立ちを憎々しげに歪め、彼はマリアベルを睨みつけている。


「何ですか、ヴォルテール」

「惚けないでください。俺が何を言いたいか、わかっているのでしょう」


 憎悪をむき出しにするようにヴォルテールが続ける。


「貴女がアリスティアの首飾りを壊したと聞きました。あれは今は亡き彼女の実母の形見だったんですよ。何故むごいことをしたのです?」


 そう問いかけるヴォルテールの様子にマリアベルは顔には出さずにホッとした。

 あの壊れた首飾りはアリスティアに嫌味と共に叩き返してやったのだが、どうやら上手くマリアベルのしたことだと騙されてくれたようだ。


 そんな安堵をおくびにも出さずに、マリアベルは無表情のままヴォルテールを見返す。


「理由はテレーズ男爵令嬢から伺わなかったのですか?」

「聞きましたよ! でも、ですが……あんな理由……!」


 ヴォルテールが怒りに体を戦慄かせ、絞り出すように呻く。

 マリアベルはヴォルテールを静かに見据えたまま、口を開く。


「ヴォルテール、よく聞きなさい。彼女は月の愛し子と持て囃されたとしても所詮は男爵令嬢。クロフォード侯爵家とはまるで格が違うのです」

「それが何だと言うんですか! 貴族だとか、家の格だとかで人の貴賤が決まってたまるか!」

「はたしてそうでしょうか。テレーズ男爵令嬢の振る舞いを貴方は見苦しくないと? わたくしには誰が相手でも礼儀作法を心得ず、失礼な態度しか取れない彼女が卑しいとしか思えません。いったいどのような教育を受けてくればあのようになるのでしょうね」


 それはマリアベルの掛け値なしの本音であった。

 冷たく厳しい物言いになってしまったが、でもそれだけアリスティアに対する評価は厳しいものを下さざるを得ない。


 これがただの無知ならば、ここが市井であるならばこうまでは言わなかった。


 しかしアリスティアは貴族の端くれ。貴族社会に生きるもの。

 貴族社会には貴族社会のルールがあり、そこから逸脱することは非常識であり、何度そのことを指摘されても改めないのであればこう評価せざるを得ないのだ。


「ましてや色んな殿方に色目を使うなんて……あの方は本当に男爵令嬢なのかしら」

「彼女を侮辱しないでください!」


 ヴォルテールが激昂する。

 肩をいからせ、今にもマリアベルに飛びかかりそうな勢いで怒鳴るヴォルテールをマリアベルは冷ややかに見つめ返した。


「アリスティアはそんな人じゃない! あの子は……あの子はただ貴族社会に馴染めないだけで、そんなはしたない女であるものか!」

「ヴォルテール……」


 すっかりアリスティアに籠絡されて骨抜きにされている弟を目の当たりにして、マリアベルはそっと目を伏せる。


 まぶたの裏に泣き腫らしたダリアの顔が浮かんだ。


 彼女のしてくれた弟の話を思い返す。

 ヴォルテールは不器用な性格だがとても頑張り屋なのだと笑って語っていた。

 マリアベルもその点には同意している。


 彼は常に不機嫌そうな顔をしていて口を開けば皮肉ばかりの男であったが、マリアベル以上に克己心に溢れた努力家であった。

 負けん気が強いとも言うのだろうか。

 どんな失敗や敗北に対して真摯に向き合って、とことんまで原因や敗因を追求して克服する姿勢はマリアベルも舌を巻いた。

 また正義感が強く、折れ方を知らない真っ直ぐさがあった。頑固なところには誰もが手を焼いたが、自分の意見を飾らずに言える強さは格好が良かった。


 そんな男だったのにアリスティアに簡単に籠絡させられたことが惜しく思う。いや、そんな男だったからこそ簡単に籠絡したのだろうか。


 もはや侯爵家の嫡男としての意識はなく、ひとりの男として愛する女を侮辱されて激昂するヴォルテールには自分の婚約者のことなどもう頭にないのだろう。


 いまだに彼を愛するダリアが不憫で、ヴォルテールの姉として申し訳なく思う。


「……あのような下賎な女に入れ込むのはおやめなさい。自らを不幸にするだけですよ」

「…………貴女を見損ないました。貴女も結局はあの家のものなんですね」


 ヴォルテールが低く唸り立てる。


「金と地位にしか目のない父上と贅沢にしか興味のない母上と同じだ。貴女も結局人を身分でしか測れないのか。世の中にはもっと大事なことがあるはずなのに」

「……今だけならば若気の至りで済ませられるでしょう。早く目を覚ましなさいね」


 突き放すように忠告すれば、カッとまなじりをつりあげたヴォルテールが手を振り上げ、マリアベルの頬を打った。


 バシンッ! と大きな音がして、マリアベルは衝撃に倒れ込む。


 ヴォルテールは怒りに荒い呼吸を吐き出してマリアベルを睨みつけると、肩を震わせたまま背を向けて走り去っていった。


 マリアベルは張られた頰に触れ、それから小さなため息をついた。

 彼は父のことを嫌悪しているが、こういうところはその父と似ている自覚はあるのだろうか。


 と、ふとマリアベルの目の前に厚い手のひらが差し出された。


 顔を上げれば、


「ずいぶんと派手にやられたな。淑女に対してあんまりな仕打ちじゃないか」

「……ケイネス」


 軽口を叩いて笑うケイネスの姿があった。


「あとで氷をもらってこよう。そのままだと美人が台無しだ。そら、立てるかい?」

「すみません……恐れ入ります」


 彼の手をそっと取れば、力強い男性の力がぐいと引っ張ってマリアベルを立たせてくれた。


「…………貴方、いつからここに?」

「ヴォルテール殿がすごい形相で駆けていくのが見えてな。何事かと追いかけたらここにたどり着いたんだ」

「それでは最初から聞いていたのですね。盗み聞きなんて悪い人」

「ははは、あれだけ大きい声で話してればいやでも聞こえるってもんだ」


 マリアベルがため息をつけば、ケイネスはケラケラと笑い飛ばしてみせた。


「それで本当なのかい?」

「何のことでしょう」

「本当に貴女があの首飾りを壊したのか?」


 からかうようにくすりと笑んで問いかける彼の瞳は笑っていなかった。

 真実を見定めるように探る瞳を見返し、マリアベルは彼がここに現れた理由を知った。だからこそ先のヴォルテールの会話も割って入らず盗み聞きしていたのだろう。


「俺としては他の令嬢の仕業だと踏んでいるんだが……貴女が庇うとなるとエレオノーラ辺境伯令嬢かな」

「そう見えるのは致し方ないのでしょうね。ですが、貴方の聞いていた通りですよ」


 彼の鋭い洞察力には舌を巻く。

 けれどもマリアベルだって貴族の子女だ。動揺など微塵も見せずにケイネスを見つめ返してそう答えた。


「では何故あのような馬鹿な真似をしたか伺っても? こんなことをすれば聡明な貴女なら顰蹙を買うことくらいわかるだろう」

「頭でわかっていても、感情が言うことを聞かない時だってありますよ」

「感情ねえ……いつでも冷徹な貴女が感情的になる場面がどうにも想像できないな」


 くす、と笑うケイネスの言葉はマリアベルの動揺を誘おうとする挑発だった。

 もうすでに自分は見通しているぞ。と笑うケイネスにマリアベルは視線を落とす。


 ヴォルテールや他のものたちを騙せても彼だけはあるいは、と薄々思っていたがやはりこうなってしまったか。

 マリアベルは無言のまま少し悩んで、やがてこう口を開いた。


「……貴方はそのままをアルフレッド様に報告なさるのでしょうね」

「そりゃあ、聞いたまま報告いたしますよ」

「……そう」

「何か不都合でも?」

「いいえ、貴方の思うままに報告なさってください」


 ケイネスは王太子付きの世話役であるだけあって気の利く出来た従者だ。

 アルフレッドへの報告もマリアベルの気持ちをそれとなく汲み取って、決してマリアベルにもダリアにも悪いようにならないようにしてくれるはずだ。


 だが、だからこそ、


「……きっとアルフレッド様はわたくしを愚かな女と呆れるだけなのでしょうね」


 わざわざ瑕疵を引き受けてまで欲しかったものに関してはきっと手に入らなくなる。


 彼の憎悪。ひいては関心。


 彼にとってはこの事は気に留めるほどのことではなくなり、マリアベルには目もくれずアリスティアの心の傷を癒すことばかりに心が占められることになるのだろう。


「クロフォード侯爵令嬢……?」


 ぽつりと思わず呟いた一言にケイネスが眉をひそめて問いかけた。


 マリアベルはその顔に首を横に振ることで応え、それから踵を返して歩き出す。


 するとケイネスは従者としてマリアベルに付き添ってエスコートする。

 ケイネスがそっと自分の横顔を盗み見ていることに気づきはしたが、マリアベルは何も言わずに前を向いて歩き続けた。

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