27話 本部へGO(そんな軽い気持ちじゃない)
パトカーに乗り郵送される(ような気分の)3人…。
「ねえ麻刀、いつ着くの?」
「それは俺にも分からない。」
「きっとあと少しだよ。こんな事なら私のワープでいいのにね?」
「「確かに」」
彩と俺は声を合わせて同意したけれど、まあ、それじゃ警察が動く事も否定してしまうし、ここはパトカーが一番なんだろう。
「あ、見えて来ましたよ!」
運転席の警察官が言うと、前の遠くの方に高い建物が建っている。
あれがSIZの本拠地だ。
普通のビルみたいに見えるけど、周りのビルより一回り大きい。
「結構高いのね…。」
「私も初めて来たよ~。」
いや、普通は来ない所でしょ。
こんな機会はなかなか無い…というより殆ど無いからな。
誰しもが見た事はある建物だと思うけど実際、どんな所なのか分からないからな…。
オフィスみたいなのを想像してるけど。
「そろそろ着きますよ。」
もうすぐそこまで来ているのが分かる。
入口が見えて来た。
適当にチェックみたいなのを済ませて入っていくと、ビルの入口に1人男の人が立っているけど…
「あ、あれは…。」
「ほ、本物の赤城彬壱…さん…?」
「え?お父さん居るの?」
どんどんその人に近づいていく…。
そしてその人の前の所で止まるパトカー。
「さあ、着きましたよ!降りてください。」
3人でパトカーから降り、警察官の人と一緒にすぐ側にいる男の人の所に行く。
間違いなくこの人は赤城彬壱さんだ。
警察官の人が一通り挨拶を済ませると、彩が呼ばれた。
「こちらの子が彩さんですが、間違いないですか?」
「おお!本当に彩なのか…!?」
「まあ!お父さんはだいぶ老けたのね!」
「そういう彩は全く変わっていないけど、彩…今までいったいどうしていたんだ…。」
「まあ、色々とあったらしくてね。」
本当に彩のお父さんなんだな…!
なんだか凄い物を見ている気がする。
「彩さんは今まで特異行方不明者だったのですが、今回彩さんが助かった経緯なども含めてこちらの彩さんの第一発見者である神崎さんと宮代さんに来て頂いています。」
「まあ、僕が読んだからそうなんだろうね。ありがとう、神崎君、宮代さん。」
「い、いえいえ俺…私は何も!」
「私達は当然の事をしたまでなので!」
まさかこんなお偉い方に感謝の言葉を貰う日が来るとはな!
「長くなるだろうし、とりあえず中で話ましょう。」
そして俺達はSIZ本部で話をする事になった。




