17話 止まった時の中で
「でも、俺以外の時間が全て止まってるなんて…まさかそんな事ないよなー…」
とりあえず色々調べよう…
「母さーん父さーん恵里奈ー!」
こんな夜中に叫ぶ事になるなんてな…
って誰も反応しないけど…?
父さんの部屋に行ってみるか。
「父さん?」
寝てるけど、息をしていない…
というかピタリと動かない。
「やっぱり止まってるのか。こうなったらもう真結に連絡するしかないな。」
『おーい真結ー?』
メールを送ってみたが、というか携帯は使えるのか。
返事が返ってこないな。
まさか真結まで動けなくなってるのか!?
と、思ったらいつもの光が…
「麻刀君動けるのね!」
真結がワープしてきた!
「やっぱり真結も動けるのか」
真結も来た事だしこの止まった時間の打開策を探そう。
「外に出てみるか」
「そうだね!なんかワクワクする!」
「なんとなく分かる!」
でも少しは緊張感持とうな…
真結と俺は近くの街をウロウロと歩いてみた。
「本当に全部止まってるねー」
「もしかして真結が俺にかけたオートなんちゃらが効いてるのか?」
「きっとそうだね。どこかの誰かが時間停止の能力を使って、たまたま能力が効かないようにしていた私と麻刀君が動けるようになったんだよ。」
なんとなく想像してた通りだな。
で、街を淡々と歩いていると大きい交差点に出た。
周りの車も全部止まっている。
「これ、1人だったら絶対怖いよな…」
「何~?麻刀君もしかして怖がり?」
真結がニヤニヤと冗談混じりに言う。
「いや、違うぞ!?」
って…あれは!
「おい真結!あそこを見てみろ!」
「えーーーーー!!!」
「いや、そういうの要らないから!」
なんかお決まりみたいだろうが!
「あ、そうじゃなくて!」
「うん。あそこに人が歩いてるね…」
白い服で背は少し低いか?
あと、とんでもなく長い白い髪の持ち主だ…
そして…
「なんか、浮いてね?」
「本当だ…。小さい女の子が浮いてる感じ?」
「なんか髪も長くてフワフワしてて神秘的だな。」
「麻刀君、声かけてみないの?」
「えっ…」
ちょっと怖いんだけど…
しかもどんどん上に上ってくし…
でも、もしかしたらあの子が時間を止めてるのかもしれないし声かけてみるしかないか。
「じゃあ、声かけてみるぞ?」
「頑張って!」
「よし…!」
少し遠くのその子に聞こえるように大きな声で話しかける。
「すみませーーん!」




