黒猫の不満
「さて…話してもらおうか?」
目の前には雪と青空。
「…なんでこいつらいんの?」
隣にはシキ。
「ちょっとシキは黙ってて」
「え?俺、呼ばれてきたばっかで全く状況を把握してないんだけど!」
呼んで駆けつけたハチ。
「ハチはcrashを知ってる?」
「知ってるも何も…なに?ナオcrashに何かされたの!?あれだけ俺らの大切な人には手を出すなっつったのに!」
「それ」
「「「???」」」
ハチ、雪、青空の3人は首を傾げた。
「大切な人ならなんで話さない?そんなに私は、か弱いと思われてる訳?確かにチカラは無いし、暴走族相手なら負けると思うけど、自分のことは自分で守るから」
「ナオ…」
「みんな私のことは全て知ってるのに、私はみんなのこと知らなかったよ…大切なら話して欲しかった」
「ごめん…」
「お前ら、今日はとりあえず帰れ。俺からナオに説明しておく」
そう言って3人を帰らせたシキ。
少しの間、2人に沈黙が流れた。
「ナオ…おいで」
シキが優しい声で呼ぶ。
「…ごめん…みんなに八つ当たりしちゃった。大切にされてるから、心配だからこそ隠されてたのは知ってる。でも私だけ知らないのが嫌だったの…」
シキの胸に顔を埋めながら話した。
それをゆっくり最後まで聞くシキ。
「あぁ、あいつらもそれはわかったと思う。俺こそごめん。巻き込みたくなかったんだ」
「ねぇ、シキ?聞いてもいい?4人の私と出会う前のお話」
「あぁ…」
シキは私の頭を撫でながら
ゆっくりと優しく話してくれた。
私の知らない過去を…




