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猫は静かに姿を消した  作者: 神梛 那央
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黒猫の知らない4人の過去




「ねーオニーサン!どこの族?どっかの組?」



「あ?」



最初は絡まれるのがうざくて

適当に売られた喧嘩を買う程度だった。



くだらない暴走族なんかする奴らに

腹が立っていた。


バイクは大好きだが

それで暴走するのが嫌いだった。



最初はその程度だったんだが…。





「オニーサンがギン?」


「ギン?」



ギンと呼んできたのは3人の男達だった。



「あれー?違うの?銀髪に銀目で族潰しの一匹狼ギンさーん?」



挑発するような態度の男。

これが俺…志生(しき)がギンと呼ばれたきっかけ。


売られた暴走族からの喧嘩を

むしゃくしゃして買っていたら

いつの間にか族潰しと呼ばれるようになり

銀髪に銀目で一匹狼のギンなんて

通り名まで付いてしまった。



幼馴染の(くう)は体を動かすのが好きだった上に、気が短い。

(くう)も売られた喧嘩は買っていた。


いつの間にか俺と(くう)

族潰しで定着してしまった。



「族潰しのギンさんとクウさん?」


「あ?」



突然掛けられた声に反応したのは(くう)だった。


「俺らは族なんて入ってないし喧嘩するつもりもないから安心してよ」


目の前には可愛い顔した男が2人。



「2人は特に暴走族に(うら)みがある訳じゃないんだよね。売られた喧嘩を買ってたら噂だけひとり歩きして、結果喧嘩を売られる回数が増えたって所かな?」


「バカじゃん」



ぼそっと小さな声で呟いたのは

クリーム色した髪の男だった。


「あ!?」


シキは気にしていなかったが

気の短い(くう)は反応してしまった。



見たところ中学生か?

まだ幼い面持(おもも)ちの2人。



「喧嘩をするつもりはないんだろ?要件はなんだ?ただお喋りしたい訳じゃないだろ」


「おにいさんは冷静だね。コイツが失礼でごめんね。俺はユキ。コイツはソラ。俺ら中1なんだけど…早速だけど本題ね!俺らも仲間に入れてくれないかな!」



「は?」


「悪いが仲良しごっこじゃないんだ」


「仲良しごっこのつもりはないよ」


「族に(うら)みでもあんのか?」


「うーんまぁ、ソラの家族がね、族にやられて傷を負ったのさ。復讐したいみたいだけど俺は心配だから」


「めんどくせぇ。お前らだけで何とかしろよ。俺は売られた喧嘩を買ってるだけ。(うら)みや(にく)しみなんてねぇし。何かあった時に助けて欲しくて保険なら他あたれ」



ブンッ


(こぶし)が宙を走る音がした。


ソラの(こぶし)をシキは余裕でかわした。



サッ


同じ…いや先ほどの(こぶし)より遥かに早い(こぶし)が先ほどより音を消して宙を走った。



ソラはギリギリのところで拳をかわし

3階から飛び降りた。



「!?」



「ソラも一応戦闘能力はあるんだ。回避能力も高い。今ので信じて貰えたと思うけど。俺らはおにいさん達に保険や(こび)を売ったりはしてない。ただ面白そうだなと思ったんだ。」



「ははっ」


「シキ…?」


「おもしれぇじゃん。(くう)コイツら仲間にしてもいいか?」


「シキがいいなら俺は」



そうして雪と青空(そら)

2人の仲間になり族潰しをしていった。




青空(そら)の家族に傷を負わせた族は

族潰しのギンを目の前に手出し出来なかったが

復讐は自分の手でやらなければ意味が無いから

青空(そら)がしっか自らの手で解決した。








「俺達4人の出会いはこんな感じ。俺と(くう)が、雪と青空(そら)が、それぞれ幼馴染みだったからな」


「ふーん。じゃあ4人で族潰しねぇ」


「最初はただの喧嘩だったんだけどな。青空(そら)の復讐からいつの間にか族をターゲットにはしていた。まぁ、無差別でもなく犯罪に手を出す迷惑な族だけなんだけどさ」


crash(クラッシュ)は?」


「それはナオに会ってから」








「お前が族潰しのギン?」


「あ?」


「俺はフィオーレ。crash(クラッシュ)って族の総長をしている。」


「…で?」


「ほう。族と聞いて襲いかかるのかと思ってたよ。」


「あほじゃねぇの?んなことするのは気の短ぇ雑魚(ざこ)な族くらいだろ」


「ふーん。族潰しは気まぐれか。」


「そもそも族潰ししてるつもりはねぇ。売られた喧嘩を買っただけだ。お前も喧嘩売るのか?」


「いや、ギンというヤツがどんなヤツなのか(おが)んで見たかっただけだ」



「シキー!!!」


「!?…どした?(くう)ならあっちだぞ。一緒に行くか」


「ギン…「売られてないなら俺はお前に用はない。」…。」



そう言い残し俺はその場を去った。







crash(クラッシュ)の総長との接点はそれくらいだ。まぁカメリアの情報は入っていたが直接会ったことはなかった。」


「ねぇ、私の情報ってどうなってるの?シキとのことは情報屋なら調べればわかるでしょ?でも椿(つばき)副会長は私に接触してこなかったし、シキとのこともあの日初めて知ったみたいだった。」


「カメリア程の情報力はないけど一応雪は情報屋に近いし、crazy(クレイジー)にハッキング系で情報操る人物が1人居るだろ?」


(りょう)さん!?」


(りょう)さん、雪、麻琴(まこと)さんでナオの情報が漏れないようにしてたんだよ」


「みんなで守ってくれてたんだ…」


「ナオは1度、crash(クラッシュ)の総長に会っている。俺が居なかった間何を話したかはわからない。俺が呼んだらナオはすぐに来たし。ただcrash(クラッシュ)のいい噂は聞かないからcrash(クラッシュ)の総長には関わらない方がいい。関わってしまった時はすぐ引き返せ。」



会長には気をつけよう。

会長がcrash(クラッシュ)の総長と決まったわけじゃないが

crash(クラッシュ)の副総長のカメリアが副会長だし。




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