副会長の疑問
-tsubaki side-
木村 澪。
高等部の久々の外部生。
それだけで注目されるのに
更にあの外見だ。
名前は女性らしいのに
前髪の長い頭と小さな身長の男。
素顔は女顔。
ハロウィンパーティーの時確信した。
"ナオ"と呼ばれていた。
本名がどちらなのかはわからない。
最近、会長も"ナオ"とかというやつでうるさい。
もし会長の言う"ナオ"と
私の目をつけた"ナオ"が同じなら
ははっ
面白いことになりそうだ。
この子も、この学園の特色に
染まると思っていたんだ…
あのときまでは。
クリスマスパーティーの際
見事宝箱をみつけた木村。
他の人が己の欲を素直に打ち明ける中
木村だけ保留になった。
もし、木村がこの学園の特色に染まったなら
保留にした分、大きな願い事に違いない
だが、私の予想は外れていた。
「少しの間、友人を泊めたい」
ここの生徒でもなく
生徒会の人たちでもない
外部の人を呼ぶ?
知らないところでさみしくなったのだろうか?
少し考えた…
木村には謎がありすぎる。
しかし表向きはただの外部生、木村 澪。
真面目な一般生徒。
個人的には怪しむが
学園側、生徒会側としては
特に断る理由もないので
私は木村の願いを了承した。
生徒会の作業が終わって、1人夜道を歩いていた。
最近、青空が「ナオ、ナオ」とうるさく仕事をしないから
私に仕事が回ってくるため帰る時間が遅くなる…。
みんなナオって誰のことだ。
ん?
こんな時間に人影?
消灯時間はとっくに過ぎている…。
めんどくさいけど、見逃したら後々もっとめんどくさくなる。
小さな黒い髪の男?
木村か…じゃあその隣は、今泊まらせてる友人か?
「…もう消灯時間は過ぎて…!?」
声をかけようとした瞬間
月明かりで木村の隣の人がわかった。
見覚えのある銀髪…。
「ギン…」
「カメリアか」
「あ、椿副会長!?すぐ戻ります」
「あ、あぁ…。ギ…そちらの方が例の木村さんのご友人?」
「はい、では僕たちはこれで…」
驚いた。
あの木村がまさかあいつの友人!?
銀髪に銀色の瞳
族潰しの一匹狼”ギン”
木村は一体何者なんだ!?
-tsubaki side end-




