黒猫の特別な存在
家へ帰る途中…
「うーん、どうせだしシキも来る?」
8人か…部屋ないから、奈美と私で私の部屋で寝て、あとは雑魚寝だな。
「ただいまー!」
「遅かったね!」
「あー…そこで会って1人追加になったからね」
「あっそう、まぁもうすぐで出来るから」
「はーい」
手を洗い、雑談をしていたら夕食が出来たみたいだ。
晶やハチがうまい!と言うたび母さんは嬉しそうに笑っていた。
夕食も食べ終わり順番に風呂に入ることになった。
一番風呂は私とみんな言ったが、私は断ったので一番風呂ジャンケンをしていた。
奈美は私と入りたいと言い
瑠伊と雪はいつでもいいと言い
晶とハチとハルカと青空は私の後がいいと言った
シキはというと…
この男は…
「一緒に入るか?」
と言った。
そんなこと、みんなの前で言ったら
「「「「「「はぁ!?」」」」」」
ほら。
結局、
奈美
瑠伊
雪
青空
ハチ
ハルカ
晶
私
シキ
の順番で入った。
シキが出た後、当たり前のようにシキの脚の間に座らされる私。
いやいや、みんな見てるから!
抵抗するのも無駄だし、疲れるからその体制のままみんなで雑談をした。
「ちゃんと湯に浸かったか?」
そうシキが聞いてきた。
「しゃ、シャワー浴びた…」
「肩まで浸かって10秒」
「う…」
「やたら早いと思ったらシャワーだけかよ!」
そうツッコむ晶。
「なんで?」
「あーこいつ水駄目なんだよ」
笑いながら答えたのはハチだった。
「ハチ!!!」
「あはははは!だから風呂はもちろん、プールもシャワーも!洗顔だってビクビクすんの!」
笑いすぎだ…。
少し拗ねていると
「だから俺が一緒に入るか?って聞いたのに」
と言ってくるシキ。
そういう問題でもないんだけどな…。
しかし湯船に使って10秒って…
10秒なんて浸かった内に入らないけど
そこが甘いんだよなぁ、シキは。
しばらく雑談をしてる間…
「あはははは、んでそのとき空ってば…」
「黙れ」
突然、シキが口元に人差し指を添えて黙るよう制した。
よく見るとシキの脚の間に座っている澪が寝ていた。
「ほんと、みーくんってシキさんに会ってからよく寝るようになったねー!」
「こいつ、ずっと寝てなかったんだろ?だから余計眠たかったんじゃねーの?」
「でも、何しても寝なかったよ?」
「俺なら大丈夫なの」
なんだか納得のいかない顔の奈美。
「じゃあ、改めて質問タイムにすっか」
そう言って澪をベッドに寝かせた。
「んん~…」
少し起きそうな澪。
「ん。大丈夫だから。ちょっと男同士で話してくる」
シキがそう言うだけでまた眠りに入る澪。
あのぬいぐるみを抱いて。




