黒猫の眠ってる間
私は抱きしめられた安心感からか気を失うように眠りについた。
私が眠ってる間のお話しを少ししようか。
カランカラン…
「いらっしゃ…あんた!!」
「久々だな」
「こ、ここは?」
少し困惑する晶。
「ここは昼間カフェで夜はBARをやっていて、あそこのこっわーいおばちゃんがオーナーの遥さん。その横の優しそうな男性がマスターの稜さん。」
そう紹介するハチ。
「あんたが…”遥さん”」
晶がそう尋ねると
「言葉遣いには気をつけな。クソガキ」
まだ20代に見える優しそうな女性から出た言葉に驚きを隠せない晶達。
「な?こっわーいだろ??」
ケラケラと笑ってるハチ。
怖いなんてものじゃない。
女だからってナメたら怪我しそうだ。
「あんまり騒ぐんじゃないよ!折角寝たナオが起きちゃうじゃない!」
優しく頭を撫でる遥さん。
壊れものを扱うように。
「あ、そういえば!みーくんっていつも寝れないのに…なんでこの男だと寝れるの!?」
「あ?」
「はっはっは!シキを”この男”って呼ぶのはナオ以外初めてじゃね?」
男が嫌いな奈美だからこそ
できることなのかもしれない。
「それはシキが”特別”だからだよ」
とハチ。
「特別?」
瑠伊が珍しく口を開いた。
「話しすぎ」
シキと呼ばれる男はそう一言言ってハチを制した。
「あーもう、わっかんねー!澪の地元が空達と美咲の出会いの場だってのはわかった。でもそれだけで、前から思ってたお前らの澪の呼び名だって、突然現れたこいつの存在だって!」
突然、何かがキレたかのように話す晶。
「そうだね…少し質問タイムといこうか」
そう静かに話出した青空は、いつもの澪の前の青空とは違った。




