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黒猫の宝探し
「さぁ、それでは始めます!終了時間は放送でお知らせいたします」
始まった。
一斉に動き出す生徒達。
「なぁ、宝の場所知らねーの?」
ゆっくり探し始めた私に話しかけて来た晶。
「知らないよ」
「あの二人から聞いてないの?」
「あの二人は教える気満々だったけど、そんなのフェアじゃない。」
「そっか」
「じゃ、私は探すから。また」
そう言って私は晶と別れた。
まぁ、探すのは宝箱じゃないけど。
「……めて…」
庭 (この学園だともはや森)で物音がした。人の声も微かにする。
あ。見つけた。
「いーじゃねぇか。お互い恋人居ないし、寂しいクリスマスなんて過ごしたくねーだろ?」
「寂しいのはお前だけだ、ばーか」
女の子を押し倒してる男の後ろから声をかけた。
「あぁ!?」
振り返ったところを顔面めがけて蹴りを入れた。
男が四つん這い状態で良かった。
少し足を上げただけで顔を蹴れるからね。
「…ってえ!何すん「そのいきり立つ粗末なもの踏み潰してやろうか?」ひっ!」
震えながら走り去る男。
「あ、あの…ありがとうございます」
「はぁ、居ると思ったんだよね。恋人の居ないクリスマスで馬鹿なことする奴…まぁ君も気をつけなよ?せっかくのクリスマスだし、楽しもうぜ!」
それだけ言って私は去った。
お?
私はとあるものを見つけた。




