黒猫のクリスマス
「木村ー呼び出しー!」
クラスメイトに呼ばれ
私は呼び出してきた子の所へいく。
あ、瑠伊はセフレとは切ったけど、そのあとも普通にご飯食べたり”友達”として付き合っていくって。
何故かあの時呼び出された子に感謝されちゃった。
『…告白したんだけど「恋ってのはまだよくわかんない。だから恋愛対象では見られない」ってフられちゃった。…でもそう言う瑠伊くんは凄い良い顔してた。それにあんなに素直に言ってくれたの初めてだし!これからはご飯食べたり、買い物したり、セフレの時よりもっと親しい関係になれたよ!ありがとう』
って…。
それで、今呼び出されたのは女の子。
また、ああいうのかと思ったら
「す、好きですっ!」
告白です。
あれから何故か凄く告白される
女の子から。
女の子から。
一応二回言ってみる。
まぁ、今は男だし
女の子から告られるのが普通か。
「…僕、モサいけど?」
「知ってます!」
ええええ…まじですか。
「や、やっぱり駄目です…か?」
「今は恋愛とか興味ない…から」
そうですか。と言って去っていく女の子
「やっぱり告白ぅ~!?」
帰って来てから一言も話していないのに奈美に当てられた。
「なぜわかった」
「あの子…私のみーくんを狙ってたもん」
私は奈美のではない!
「でもなんで最近急に増えたの…」
溜め息をつきながらつぶやくと
「クリス、マス…」
ボソッとハルカから返ってきた。
「は?」
「だから、クリスマスだからだよ。聖なる夜は好きな人と2人きりで過ごしたーい!ってやつだろ…だから俺と過ごせ」
意味わからん!
なぜそこで晶が出てくんだよ!
「あーでもクリスマスは全学年でクリスマスパーティーじゃなかった?」
去年はセフレと過ごしてたけど、と瑠伊くん。
クリスマスパーティー…?
奈美は男の子から逃げ
晶は女の子にうるせぇと騒ぎ
ハルカは話しかけられてもシカト
瑠伊は友達と遊んだり
私も何人かに告られ…
もじゃもじゃに告白とか
みんな趣味おかしくね?
え、そんなに飢えてるの??
そんなこんなで
やってきたクリスマスパーティー
「なんだこれ」
「何って、サンタさぁーん!!!」
見りゃわかんだよ!
なんで私がサンタのコスプレしなきゃいけないのか教えていただきたい。
「んなの、クリスマスだからに決まってんだろ」
バカにしたように話す晶。
「あ、大丈夫だよっ??猫耳忘れてないからっ!」
さっき後ろからいきなり着けられたのはそれかっ!?
「くろねこ…かわい」
知らねーよ!!
『えーみなさま、お静かにお願いします』
ステージに立つ椿副会長。
そんな副会長の注意などお構いなしに会場は騒ぎ立てる。
『黙れ』
たった一言呟く会長。
一気に静まる会場。
さすが。
『今日はクリスマスパーティー!恋人と過ごすも良し、友達と過ごすのも良し、カップルを妬むのもまた良し!でもその前に…私たちが考えた企画に参加してもらいます!』
生徒会が考えた企画は
『サンタからのプレゼント』
サンタと言う名の生徒会からプレゼントがあります。
しかしそのプレゼントは意地悪なサンタが隠してしまった!
そこでサンタからのプレゼントをみんなで見つけ出そうっ!
って企画。
全員分あるわけじゃないから競争率も高いだろう。
まぁ今日は恋人と過ごす人も居るみたいだけど。
「くだらな」
『えーなになに?理事長からの伝言です。「子猫ちゃん、逃げないでね!」だそうです』
麻琴…。
みんなには『子猫ちゃん”達”』に聞こえ、それが自分だと思い張り切って居るのだろう
しかし私にはこの言葉が逃げるなよ、と忠告されているように感じ、自意識過剰とかではなく間違いなく”私”に言っているものだ。




