寒がり男の悩み
ーrui sideー
俺は今日も木の上にいた。
ここは誰にも邪魔されない。
俺はバイセクシャルだ。
さっきも男に告られた
ちっちぇー男。
真っ赤にして「好きですっ」て
「可愛いね」って囁いてやれば
嬉しそうに笑った。
そしてキスをしてやった。
でもこれは「俺もだよ」って
答えじゃない。
「好きになってくれたお礼」
望むならセックスだってしてやる。
そこに愛なんてものはないけど
恋?愛?なにそれ?
恋をしたから俺に告ってくる、
でも俺にはその恋が理解できない。
だって、そんなの一時的なものでしょ?
いつか冷めるのものに、なんでそんな熱くなるの?
意味わかんない。
翌日。
俺はまた今日も木の上に居た。
もう寒くなってきた。
そしたらあの子が来たんだ木村 澪。
男なのにちっせーし、女みたいな顔をしてる。
けど芯はしっかりしてる不思議な子。
最初は晶のお気に入りで俺も面白い子だな、程度だった。
からかうのが面白くて
だからついいつものように冗談を言ったんだ。
「抱き合えば暖まるよ!」って
そしたらあの子はいつものように冗談やめろって言うんだ。
だから、代わりにいつものようにセフレの1人に電話して今夜、”暖まる”約束をした。
そのまま去ろうとしたあの子が足を止めた。
そのまま自分は関係ないって去ればいいのに、本当お人好しというか…面白い子。
俺は電話の相手を説明して、少しお話しをした。
「寒いね」って。
そしたらあの子は
「外に居るからだろ、外にいるのは誤魔化すためで言い訳にしてるだけでしょ?本当は外じゃなくても寒くて、寒いのは身体じゃない…心でしょ?」って
セフレに関しても
「セフレなんて、ヤって終わりなんて、終わったら虚しくならない?余計さみしくならない?」
そう言われて思い出した。
確かに愛のないセックスなんて、ただ欲望を満たすだけで何も満たされない。
終わったら終わり
余韻なんて浸らない
浸りたければ勝手にしろ
出て行くなら勝手に出ろ
俺に残るのは虚しさとさみしさ
満たされるはずが余計満たされたくなる
これが寒い理由?
ーrui side endー




