黒猫と寒がりの男
ハロウィンパーティーも終わり
11月に入り寒くなってきたこの頃。
相変わらず晶はうるさく
ハルカは常にくっついてる(まぁあったかいけど…)
奈美は毎日毎日寒いとうるさい
瑠伊だけいつもどこかにいる。
1日見ないこともよくある。
まぁ瑠伊は元から気分屋というかマイペースというか、自由だからどこでなにしようと知らない。
そんなある日うるさいみんなから離れ、校舎裏を散歩していたら
「あ。」
見つけた。
寒いのに木の上に座る人物を
何も声をかけず立ち去ろうとしたら…
「え、シカト!?」
見つけたが話すこともないから声もかけずに立ち去ろうとした。
てか気づいてないと思ったんだ
しかし気づいてたみたいだ。
「なんだ気づいてたの…」
「上からはよく見えるからねー」
そ。とだけ答えた
「くる?」
「いい」
「えー?いい景色だよ?」
「高所恐怖症」
「猫なのに?」
「人間だ!」
「冗談だよ」
笑いながら降りてきた瑠伊。
久しぶりに会った。
「寒いね?」
「外だからね」
「抱き合えば暖まるよ!」
瑠伊は寝てばかりいると会った時は思っていたが、慣れてからこんな冗談ばかりだ。
何というか…軽い、チャラい。
「木にでも抱きついてろ」
「つめたーい!いーもん抱きしめてくれる子探すからっ」
そう言ってどこかに電話をかける。
「あーもしもし?俺だけどー」
私の目の前で電話をかけはじめた瑠伊を尻目にその場を立ち去ろうとした。
……が、瑠伊の言葉に足が止まった
「うん、さむいのーだからまたあっためて?…じゃ、夜俺の部屋ね」
あたためるだけなのに夜、部屋に誘う??
しかも心なしかいつもより声が少し低く、色気があった
固まる私に瑠伊は
「あー…ごめん。今のセフレ」
セ…フレ?
「寒いからさー運動でもして暖まらないとっ!」
「外に居るからだろ…」
「まぁねー」
違う…
外にいるのは誤魔化すためだ。
「外に居るから寒い、なんて誤魔化して言い訳にしてるだけでしょ?」
「何言って…」
次は瑠伊が固まった。
「本当は外じゃなくても寒いんでしょ?寒いのは身体じゃない…心でしょ?」
ねぇ、瑠伊知ってる?
木の上に居るあなたはいつも寂しそうな瞳をしていること…
「セフレなんて、ただヤって終わりなんて、終わったら虚しくならない?余計さみしくならない?」
まぁ、瑠伊の自由だけど。
そう言って私はその場を去った。




