黒猫の仮装
「ねぇねぇ!みーくんは何着る??」
は?
頬の腫れが引いていつも通りに戻った頃、
奈美からの突然のこの問いに戸惑った。
「澪は外部生だからわかんないだろ」
「あ、そっか~!」
まてまて置いてくな。
なんの話だ?
わけもわからず晶と奈美の顔を交互に見ていると
「もう少しでハロウィンでしょー?だからこの学園はハロウィンパーティーがあるのー!!」
ハロウィンパーティー?
「ただ仮装して飯食うだけだ」
それだけ?
「でも生徒会ともお話できるからってみんな盛り上がってるみたいだよー!」
生徒会ねぇ…。
雪と青空には女の子は近づくだけ無駄なのに…
「んで、ハロウィンパーティーで仮装コンテストがあるんだけど、優勝者にはここの食堂のデザート1ヶ月無料券が貰えんだよ」
「デザート1ヶ月無料券!?」
生徒会より無料券に食いついた私は
まだこの学園に染まっていないんだな
ここのデザートうまいけどめっちゃ高いんだよなー…
絶対優勝しないと!!
「ってことなんだよー!」
土曜日になった今日
私は遥さんがオーナーを務めるBARに来ていた。
ここにはハチも雪も青空もいる。
ナオナオとうるさい二人(ハチと青空)を黙らせハロウィンパーティーの話をした。
「ナオに似合う仮装ねぇ~?」
真剣に考えてくれる遥さん
ここでは私は
木村 澪ではなく
”ナオ”になる。
まぁその話はまた今度。
「「「やっぱり黒猫でしょ(だろ)!!!」」」
そこにいたほとんどが口を揃えて言った。
前に言ってた”黒猫”って呼び名
今はここに居ないけどある男の子が私を黒猫と呼んだ。
それが伝わり今ではここにいる人たちはナオか黒猫と呼んでいる。
それもまぁまた今度で。
「まぁでもナオさんはいつも黒系の服を好んでますし、黒系の服に黒の猫耳をつければよろしいかと…?」
この丁寧な話し方はここのBARのマスター稜さん
私のお兄さん的存在。
「それなら私持ってるわ」
何故か遥さんはいろんな衣装を持っていてサイズが明らかに私サイズ。
怖いから理由は聞かないけど。
よし、ハロウィンパーティーの衣装は決まったぞ!




