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ウサギのひみつごと
その頃、生徒会室では…
「おい、青空!」
「あー雪~!どうしたの?」
「どうしたの?じゃねーよ!なんだよ、あのホットココア!!暑い時期にホットとか生徒達から苦情来てんだよ!」
「……だから?」
少し冷たくなった青空の声。
「…別に他のやつなんて関係ない」
「青空?」
「ナオがねホットココア好きだから」
「それだけ!?」
凄く驚いた顔の雪。
まぁ無理もないたった一人の為に苦情来てでも季節外れの商品を店頭に並べろと言ったのだ。
しかもそんなこと滅多にしない青空が。
「ナオ…いるのか?」
今までナオナオうるさかったが
行動に起こしたのはこれが初めてだ。
「…わかんない」
そう言って青空は木村 澪のことを思い出していた。
手にはあの日もらったいちごみるく味の飴を握りしめて…
「まだ知らなくていい。気づかなくていい。せめて気づくまでは僕だけの…」
小さく呟いた青空の声は雪には聞こえていなかった。




