ウサギの小さな疑問
-Sora side-
なんだか早く目が覚めたから学園の敷地内にあるコンビニにきた。
お菓子を買うために。
僕は普段あまりお菓子は食べない。
僕がお菓子好きになったのはナオのおかげだ。
そのナオは行方不明だけどいつかまたナオとお菓子を食べるためにこうやってお菓子を買っている。
もはや癖みたいなものかな?
まだ朝陽も昇るか昇らないかくらいの時間だからかまだ誰も居ない店内。
誰も居ないのは助かるけど。
自意識過剰って程ではないがそれなりに自覚はある。
生徒会。
【容姿・学力・経済力】
全てを兼ね備えた者のみが
就くことのできる役職で…。
その為たくさんの生徒から媚びられる。
しかし僕にはそんなものに興味がない。
ただどこへ行くにも何をするにも着いてこられて甲高い歓声を浴びるだけ。
だから、誰も居ないのは動きやすい。
なのに、一人の生徒がこんな早朝からコンビニに入ってきた。
他の生徒とは違い、静かだったから
入ってきたことに気がつかなかった。
「うさぎ…」
そう呟かれて初めて気づいたんだ。
僕の名前は宇佐見 青空だから
たまにうさぎって呼ばれる。
でも僕をうさぎって呼ぶのはナオだけ。
だから他の生徒にも呼ばせなかった。
なのに…
なぜかこの子には許せた。
うさぎって大切な人に呼ばれたってそんなことまで話していた。
なんだか似てる気がしたナオに
声とか雰囲気が。
似てると言うとその子は少し焦ったように探し物をしだした。
こんな朝からここへくるんだきっと何か欲しくて急いでいたのかな?
ほんの少しの好奇心でその子についていったらココアを探してるらしい
紙パックに入った冷たいココアを渡すと違うと言った。
暑い夏に温かいココアが欲しいと言った。
驚かずにはいられなかった。
ナオが好きなのも温かいココアだった。
ただの偶然…だよね?
-Sora side end-




