表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議な病気のある世界  作者: 永山次郎
27/56

乱暴はやめましょう


 死にたくないっ!まだっ!死にたくないっ!

 そういうのも込めて僕は大きく叫んだ。

 もうだめだ。ここで死ぬんだ。

 そう考える僕もいた。

 でも、やっぱり生きていたい。

 新しい友達も出来たんだ。おじいちゃんたちにも会わせたいんだ。良い子なんだよ?百合恵ちゃんって言うんだ。百合って呼んでるよ。

 そんな他愛もない会話をしたかった。


 振り下ろされたはずの刃物は待っていても刺さってこない。途中で辞めてくれたのだろうか…?

 少しの希望が僕の閉じた瞼を押し上げる。

 目を開いた瞬間、心臓が止まるかと思った。


 目の前に、本当にすぐ目の前に刃物があった。

 少しでも動いたら刺さってしまうほど近い。

 鈍く光る向こうに悪い顔で笑っている3人が見える。

 あまりの恐怖に、投げ出していた足に生暖かい感覚が走る。そして微かなアンモニア臭。


 この年になって、僕は漏らしてしまったようだ。

 3人もケタケタと笑い転げている。

 僕は、恥ずかしさと怖さとで泣いてしまった。


 怖いよ…

 誰か助けて…


 「いいねぇその顔。そそられるよー。エロいねー可愛いよー?もっと泣いて?お願い。」


 そう右側の男が言いながら僕に詰め寄ってくる。

 目と鼻の先まで来た。香水のにおいがキツい。汗と混じって変なにおいになってる。

 右の男に気を取られていると、左の男が腕を掴んだ。ビックリして左を見たら、右の男がスカートを捲った。ほんのりと黄色く染まったスパッツが全員の目に晒される。


 そして、真ん中の男がスパッツを脱がしにかかった。

 させてたまるかと、僕はまたジタバタと暴れる。


 すると、内ももに痛みが走った。






 え?

 なんではものがあかくなってるの?

 なんでふとももにあかいみずが?

 なんでいたいの?

 え?


 僕は、真ん中の男にナイフで太ももを刺された。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ