法律は守りましょう?
パニックに陥りそうだ。
刃物を持った男が目をギラつかせて僕に詰め寄ってくる。この状況を前にして、誰が平常心でいられるだろうか。あ、翔とかは冷静に相手の行動を見てそうだな。
と、ここでリーダーが銀色に光るそれを静かに撫でながら僕を見、口を開いた。
「2人も逃がされるとは…詰めが甘かったねー俺らも。全く、こんな小娘に暴れられて抑え込めないなんて…やれやれ…」
この間一切表情を変えなかった。なにこいつ怖い。刃物持ってるからよけいに怖い。
というか、刃物って6㎝以上は銃刀法違反で捕まるんだぞ!なんだそれゆうに越えてるじゃないか!
それに例え6㎝以下だとしても、今のお前の状況で持ってたら確実に拘束、署に連行だぞ!相手に刃物で恐怖を与えた時点でお前は犯罪者なんだ。諦めてお縄につけ!
なんてことは言えない。
今ここで刺激するのは間違っている。ふとした拍子に刺されたり斬られたりする可能性がある。ここで動くのは得策ではない。
いちおう注意だけはしておこうじゃないか。
「ろ、6㎝以上の刃物を携帯していたら法に触れるんだぞ!そもそも、相手に見せびらかせて恐怖を植え付けるのも犯罪行為なんだ!だからそんな物騒な物はしまって!」
「あ?何言ってんだお前。この状況を見て分んねぇのか?」
言っても無駄な相手だったか。
そう言うとリーダーは切っ先で僕の顎をクイっと上にあげる。切れそうで怖いのでされるがままだ。
突然、何の前触れもなくリーダーは刃物を振り上げた
そして大きく振りかぶり
僕の顔めがけて振り下ろしてきた




