35話 リン カイ「まだー?」
ピロン♪ リン
『バナナ もぐもぐ』
これ落ちてるの…バナナの皮だよね…
「はぁ…」
良かった…本気で焦ったよ でも…
なんでこんなとこに…あっ そっか!
さっき バナナの皮ぽいっしたって
「ん?」
ってことはだよ… あの子は この辺りに
「りんちゃーん」
あれ? 聞こえてないのかな?
「りんちゃーん」
うーん…どこにいるの?
ライト付けたまま探したいけど
警察の人に見つかりそうだし
でも女の子見つけましたって言えばいいかな
ピロン♪ リン
『おばけのおねえちゃん まだー』
『着いたと思うけど』
『どこー?』
『待っててね 今探してて
りんちゃん どこら辺にいるとか』
『川!』
それ さっきも聞いたね
『どこか歩いてる?』
『ううん 座ってる』
座ってる? どこにいるの? あっ
『近くにバナナの皮ある?』
『うん ぽいっした』
バナナの皮なんて 普通落ちてないよね
だからこれは りんちゃんが捨てたはずで
『すぐ横は川だよね?』
『うん そうだよー』
『どこに座ってるの?』
『石!』
石? うーん…すぐ近くが川で
ここにも座れそうな石は たくさんあるけど
『あー! 剣だー!』
剣?
『剣って何?』
『とう! たあ! えへへ かっこいい!』
剣って…もしかして これかな?
『それって木の枝のこと?』
『違うよ 剣だよ たあ!』
この落ちてる木の枝
見た目は真っすぐで剣っぽいかな
きょろきょろ「いない…」
おかしい…ここら辺にいるはずだけど
『近くにバナナの皮落ちてるんだよね?』
『うん』
『なーに? たぬきちゃん まだ食べるの?』
『りん お腹いっぱいだから全部あげるね』
『まだ たぬきさんも いるんだね』
私の寿命のバナナあげちゃって
まあ たぬきさんなら いいか
『よしよし』
ここら辺に たぬきさんは いないかな?
もしかして違う場所? でもバナナの皮あって
『近くに明かり見える?
光ってたり ピカピカしてない?』
『ううん してなーい』
してない?
スマホのライト見えてないのかな
じゃあ やっぱり違う場所…
もう バナナの皮紛らわしいよ!
ピロン♪
『ねぇねぇ おねえちゃん どこー?』
『ごめんね 来るとこ間違えたみたいで』
『うーん? なにー?』
どうしよう…見つけられたと思ったのに
ここに いないなら どこにいるの…
『ねぇねぇ おねえちゃ きゃーーー!』
なに!?
『どうしたの!』
やばい やばい どこにいるの? 早く
ピロン♪
大丈夫だった…えっ? カイ?
カイ
『見つけたーーー!』
だれ?




