36話 カイ リン「どういうこと?」
カイ
『…まさか本当にいるとは
行方不明の子と服装は同じ…
君のお名前りんちゃんかな?』
この人は…一体…
リン
『うん おじさん誰?』
あっ リンちゃんからメッセージ
良かった 無事だったんだ
カイ
『…母親からの情報通り…
お兄さんは地元の消防団でね
君を探してたんだよ』
母親? なんの事だろ?
リン
『わたし? なんで?』
『君が行方不明でね』
『うん?』
同じ画面にメッセージ来るし
カイって人とリンちゃんが話してるの?
『みんなで君を探してたんだよ』
『みんな? おじさんも?』
『そうだよ それで お兄さんが君を見つけたんだ』
この人 お兄さん強調し過ぎでしょ
『わたし?』
『そう 君のパパもママも心配してるよ』
『パパ…ママ…ぐすん…』
『お兄さんが下まで連れて行ってあげるからね』
『うわーん…ママー…パパー…』
『大丈夫だからね 抱っこするよ』
『ひぐっ うん…おじさん…』
メッセージ止まらないんだけど
リンちゃん見つけたってことなの?
『お兄さんだけどね
見つけたら どうすんだっけ?
とりあえず電話してみるか』
カイ
『あっ えーとですね…見つけました
元気です 話もできて
はい 名前聞いたら りんって
黄色の服に赤いサンダル
白いリボンの女の子』
やっぱり リンちゃん見つかったんだ
私が探してるとこ違ってたんだね
カイ
『どこで? 川の近くというか
この子の母親から聞いた場所の辺りで
もっと具体的と言われても分かりませんよ
えっ? 時間ですか?
今は19時30分だから ちょっと前ですね
正確にと言われても…19時26分とか…』
19時30分? 今の時間21時40分だよ?
カイ
『あと なんかバナナ持ってましたね
バナナ食べてたみたいです』
『そばに たぬきもいて』
『あっ いえ 狸様もおられました
狸様の加護のおかげかと』
バナナに たぬき…
リン
『ママ…パパ…すぅすぅ』
お相手が退出しました。
カイ
『はい これから下に連れていきます
今は抱っこしてて寝ちゃいましたね』
『だから 寝てるだけですってば
怪我もないですし』
『そんなの知りませんよ
電話してたら歩けないし 1回切りますよ
下に着いたら確認してください』
『はぁ 人手足りないからって消防団に入れられて
この子が見つかったのは良かったけどよ
あーだこーだ言われても知らねえっての』
『狸様って言わないと キレるやつもいるし』
『でも信じてなかったけど
ホントに狸の加護あったり…』
リン
『うぅ…むにゃむにゃ』
カイ
『早く連れて行ってやらないと
よしよし 一人でよく頑張ったな』
お相手が退出しました。
退出しちゃった…どういうこと?
訳わかんなくて何も聞けなかったよ…




