15話 ハナ アキ「助けてあげて」
ハナ
『おかあさん…』
アキ
『最期は一緒に…』
まだ最期じゃない!
『15秒! 柱 浮いてるから! 早く!』
アキ
『15秒? なにが…』
ハナ
『おかあさん! 柱まだ飛んでるよ!』
アキ
『うそ…さっき落ちそうで…』
『いいから! 早く逃げて!』
アキ
『いけない 逃げるわよ
お母さんが抱っこするから』
ハナ
『うん! ぎゅっ』
「これで…」
アキ
『ここまで来れば…きゃっ』
ハナ
『ひゃー』
助かったよね…?
アキ
『危なかったわ…』
ハナ
『飛んでた柱 落ちちゃったね』
無事だった…
ハナ
『おかあさん…おそら…』
アキ
『もう目の前に…近くの ぼうくう』
お相手が退出しました。
「また!?」
退出しましたって なにー!
変なとこで切らないでよ!
近くの ぼうくうって… ぼうくう…
アキ
『ここからだと間に合わない…』
ハナ
『こわいよ…飛行機から降ってきてる…』
アキ
『この子も疎開させることできてたら…』
「あっ」
疎開! そうだ疎開だ!
疎開は戦争のときで…ぼうくうは…
もしかして防空壕? 空から降るって…まさか…
「やばーい!」
なにか なにか…
ハナ
『おかあさん…わたし…しに』
お相手が退出しました。
しにって…何言おうとしたの…
アキ
『お兄ちゃん お姉ちゃん ごめんなさい
先に この子と お父さんのところへ』
ハナ
『おとうさんに会えるの?』
アキ
『えぇ…きっと…一緒の場所へ…』
「させないから」
そんな事させない
「穴! えーと…えーと…衝撃に耐えられる穴
親子二人が入れて…すぐ近くで
ほんと…お願いだから…助けてあげてよ…」
ピロロン♪
『穴 寿命5日』
「いいよ」
5日だったら…助かるなら…
ハナ
『おかあさん見て!』
アキ
『…どうしたの…?』
ハナ
『あそこ! 地面が動いてる!』
アキ
『ほんとね…なにかしら?』
『穴だよ! 防空壕みたいな穴!
その中に逃げて!』
アキ
『えっ? この穴が?』
『時間ないんでしょ? 早く!』
ハナ
『おかあさん…はいろ』
アキ
『…変なことが起きてるけど…
ここにいても…し』
お相手が退出しました。
退出…大丈夫だよね…
何か言おうとすると 退出になるのかな…




