14話 ハナ アキ「逃げて」
ピーーーーー
ハナ
『おかあさん!危ない!』
アキ
『私はいいの
早くこっちに来なさい』
ハナ
『でも…おかあさんが…』
アキ
『今なら抜けられるでしょ?
おかあさんが…止めてるから…』
ピーーーーー
「どういうこと?」
何が起きてるの?
柱を3本動かしたんだよね…
それで…柱が動いて…えっ?
もしかして…バランスが…
ピーーーーー
お湯うるさいし!
止めに行きたいけど そんな暇ないよ
ピーーーーー
やばい やばい お湯が吹きこぼれて…
違う! やばいのは そっちじゃなくて!
アキ
『もう少しよ…そのまま出れば…』
ハナ
『うん…ぐす…あっ』
「今度は何!?」
ハナ
『服…』
アキ
『なんてこと…
柱に服が引っかかるなんて…』
「服!?」
どういう状況なの!?
ピーーーーー
ハナ
『おかあさん…後ろの…お空…』
アキ
『もうここまでかしらね…』
ピーーーーー
「あー もう!」
なんなの? 何が起きてるの?
ピーピー お湯は うるさいし!
こっちは手が放せないのにー!
もう もう もうー!!
「10日! 寿命10日で なんか助けて!」
ピロロン♪
「よしっ 反応した」
今のうちに お湯止めて
ピーーーーー……
ピロン♪ ハナ
「メッセージ来た! どうなった!?」
『おかあさん見てみて! すごい!』
ピロン♪ アキ
『これは…どういうことなの?
柱が…空を…飛んでる…?』
柱が飛んでる?
よく分かんないけど チャンスのはず!
『逃げて! 早く逃げて!』
アキ
『はっ そうね! 早くこっちに!』
ハナ
『うん! あっ いたっ 転んじゃった…』
「転んだ!?」
アキ
『早く来なさい! 柱が落ちてくるわ!』
ハナ
『足が…』
アキ
『このままじゃ間に合わない…』
ハナ
『あっ…おかあさんだ…』
アキ
『もう離さないからね
おかあさんが守ってあげるから』
ハナ
『うん…うん…ぎゅっ…』
「まってよ!」
ここまで来てそれはないでしょ!?
どうにかして助けてよ!
ピロロン♪
『柱を浮かせる 延長5秒 寿命1日』
「延長? 1日?」
えーと…えーと…
「15秒! 15秒浮かせてー!」
ピロロン♪




