11話 ハナ アキ「叫んで」
ピロン♪ ハナ
「メッセージ…」
名前は…ハナ この子って…
『おねえさん…おねえさん…こわいよ…』
「あの子だ!」
たしか…何か降ってきて動けないって…
『大丈夫? お母さん来てない?』
『おかあさん? ううん来てない…』
「来てないか…」
アキって人 この子のお母さんと思ったけど…
ハナ
『おねえさん おかあさんのこと知ってるの?』
『知ってるわけではないけど』
さっきの女性が違ってたら困るし
場所を教えたなんて言えないし
『きゃー おねえさーん!』
『どうしたの!?』
『ミシミシって…せまいよ…』
「ミシミシ…」
どこかに閉じ込められてる?
動けなくて出れなくて…
ピロン♪ アキ
『教えて! 私の子どこにいるの!?』
あっ この人…アキ
アキ
『国民学校の近くに着いたの
この辺り…家が…もう…』
『あの もしかしたら
どこかに閉じ込められてるかも』
アキ
『やっぱ そうなのね…
どこなのー! お母さんよー!』
ハナ
『おねえさん! 今おかあさんの声聞こえた!』
まさか ほんとに? 同じ場所だった
アキ
『いないわ…どこなの…』
ハナ
『おかあさん いる!』
二人からメッセージ来ちゃったよ
会えてないのかな…あっ
『そこから お母さんって呼ぶことできる?』
ハナ
『えっ?』
『お母さんって大きな声で叫んで』
ハナ
『わかった おかーさーーーん!』
お母さんに聞こえれば
ピロン♪ アキ
『何度も ごめんなさい
娘が どこにいるか分からなくて』
聞こえてないのかな?
『さっき お母さんって
大きな声出すように伝えましたけど』
ピロン♪ ハナ
『おねえさん おかあさん ほんとにいるの?
おかあさんの声しなくなっちゃった…』
ピロン♪ アキ
『ほんとですか? どこなのー!』
すれ違ってる? えーと…先に子供から
『お母さん来てるよ 来てるはず
探してるから お母さんも呼んでるから』
次に母親
『お母さんの声しなくなったと言ってました』
これで いいかな?
ピロン♪ ハナ
『また おかあさんの声聞こえた!』
ピロン♪ アキ
『さっきのとこに戻ってきましたけど』
あー なんか忙しいよー!
まず お母さんに返して
『声聞こえたって言ってました』
次は子供
『お母さんに声聞こえたよ!
お母さんって大きな声で叫んで!』
ピロン♪ アキ
『聞こえました!
お母さんって…お母さんって…』
ピロン♪ ハナ
『おかあさんだ! おかあさん上にいる!
おねえさん! おかあさんだよ!』
はぁ…よかったー




